愛猫との楽しい暮らしの中には、「あるある」とみんなが共感する“細かな悩み”がたくさん隠れていますよね。中には、飼い主さんの家事の負担に直結するものも。この記事では、それらを「名もなきペット家事」と名付け、いぬ編・ねこ編全6回の連載でお届けします。
「ねこのきもちアプリ」で猫との暮らしのお悩みごとを飼い主さんにアンケート調査したところ、「入れたくない場所に入ってくる」という声が上位に上がってきました。さらに、愛猫がしたいたずらの片付けは、圧倒的に妻が担当しているという事実も!
そこで今回は、猫との居住空間を上手に分ける住まいづくりのアイデアをご紹介します。快適な設備があれば夫のペット家事への参加も積極的になるかも⁉︎
入れたくない場所に入ってくる愛猫、どう対策すればいい?
猫の飼い主さん498人に実施したアンケート調査によると、愛猫に入ってきてほしくない場所の1位は「キッチン」。続いて、ベランダやお風呂場などが挙げられました。共感する方も多いのではないでしょうか?
獣医師からのアドバイス
猫はわずかな隙間があればどこにでも侵入してしまうので、対策に悩まれている飼い主さんは多くいらっしゃいます。特にキッチンは、事故や誤飲誤食の可能性があるので目を離すと大変危険です。命に関わる場合もあるので、油断してはいけません。また、ベランダやお風呂場なども飼い主さんが見ていないところで事故につながるリスクがあります。猫の動きを制限するのはとても難しいことですが、安心して暮らすためには必ず対策を行いましょう。
✔️猫の侵入を防ぎ、快適に暮らすためのポイント
●間仕切りを設置し、入ってほしくない部屋をブロック
危険が多いキッチンや水回りは、猫が入らないように仕切りを作っておくのが賢明です。猫専用のドアが付いているものもありますので、安全なときは出入りできるようにしてあげて、留守番時や調理中などは通れないようにする、といったストレスを軽減させる工夫もあるとよいでしょう。
●お気に入りの場所を作ってあげる
猫にとって自分のテリトリーを確保しておくことは重要です。日当たりや風通しのよい場所に、猫の居場所を作ってあげましょう。快適に過ごせる自分だけの空間があることは、そのほかのスペースへの関心を遠ざけることにもつながります。
●上下運動ができる空間を用意し、ストレスをためない
猫は本来自由に動き回りたい動物です。行動範囲を狭めてしまうことがストレスにならないよう、キャットウォークやタワーなどを設置して、上下にも移動できる環境を用意してあげましょう。
それでも、時にはいたずらも……。その片付け、担当しているのは妻ばかり⁉︎
愛猫のお世話について夫婦間での分担の割合をアンケート調査したところ、留守番中の猫のいたずらの後始末は圧倒的に妻が担当しているという結果になりました。その差はなんと6倍! 家庭でできる工夫で猫の侵入やいたずらを軽減させ、ペット家事の負担を減らすことはできないのでしょうか?
ダイワハウスは猫の習性に配慮した家づくりをご提案します
猫も人も同じように快適な環境で暮らせるよう、ダイワハウスでは心地よい家づくりをご提案しています。室内で暮らす猫がストレスなく快適に過ごすためには、空間や動線、設備の工夫が欠かせません。ダイワハウスがご提案する、居心地のよい空間づくりのアイデアをご紹介します。
いたずらを未然に防ぐ、ライトスルースクリーンや猫専用ドア
「ライトスルースクリーン」は、猫に入ってきてほしくないキッチンなどに設置することで侵入を防ぎます。半透明なので、お互いの気配を感じることができ、猫を不安にさせない配慮も。また、間仕切壁用ペットドアを取り付ければ、猫が自由に行き来できる猫専用のドアを作ることも可能です。必要な時だけロックできるので、フレキシブルに活用できます。
陽だまりの窓際スペースをお気に入りスポットに
猫が室内でも日光浴を楽しめるよう、窓前の台座の幅を広げて外の観察も昼寝もできる空間に。猫が誰にも邪魔されないリラックススペースとして重宝します。
立体的な動きを好む猫のためのキャットウォーク
高いところから眺めるのが好きな猫のために専用通路を設けることで、自由に動き回れる動線を確保。行き止まりを減らすことで、退屈させません。
住環境を見直すことは、愛猫との暮らしをより快適にするだけでなく、飼い主さんの家事負担の軽減にもつながります。これからもずっと一緒に暮らしていく家族だから、みんなが気持ちよく過ごせるアイデアが見つけられるとよいですね。
提供/ダイワハウス
監修/白山聡子先生(獣医師)