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エキゾチックの特徴・性格・飼い方

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大きな真ん丸な顔、つぶれて上を向いた小さな鼻、くりくりとした瞳がコケティッシュなエキゾチック。短毛のペルシャといわれ、比較的新しい猫種のわりに世界中で人気を呼んでいます。そんなエキゾチックーの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。

エキゾチックの特徴・魅力 

鼻が短く、つぶれていて、真ん丸な瞳とずんぐりした体型が何とも愛らしいエキゾチックショートヘアー。「パジャマ姿のペルシャ」といわれるほど、被毛の長さ以外はペルシャにそっくりです。マンガちっくな姿と温和で人なつこい性格が、人気の要因でしょう。多彩な毛柄があるのも嬉しいところ。コミカルな表情が写真映えするところから、TVコマーシャルやSNSでスター猫が生まれたりもしています。

エキゾチックの歴史 

最初はペルシャとバーミーズを交配してその後、バーミーズのほかアメリカンショートヘアー、ブリティッシュショートヘアーなどと交配して生まれた子猫たちをペルシャに戻し交配をくり返しおこなわれて誕生したのがエキゾチックショートヘアーです。1960年代半ばに「エキゾチックショートヘアー」として独立しました。その後、改良が重ねられた結果、エキゾチックショートヘアーはペルシャのスタンダードに近づいたため「エキゾチック」と改名されました。現在、エキゾチックと交配できるのはエキゾチック、長毛のエキゾチック、ペルシャの3種類です。

エキゾチックの外見上の特徴 

「短毛のペルシャ」と呼ばれるほど、被毛の長さ以外、外見の特徴、性格ともにペルシャにそっくりです。何といっても特徴的なのは、びっくりしたように見える大きな丸くて離れて位置する目と、つぶれたような上向きの鼻。体型も短毛になることで、丸くてずんぐりむっくりした形が強調されて、ペルシャよりも愛嬌たっぷりの印象です。筋肉が発達していますが、足は短く太く、ジャンプには向いていません。ゆったり歩いたり、優雅に座っていたりする印象が多いのは、この骨太な足のためでしょう。エキゾチックショートヘアーの被毛は、やや長めの短毛で、艶やかで弾力性のある毛質です。下毛(アンダーコート)も濃く密に生えています。毛色は、ホワイト、ブルーなどのソリッドカラー、各色のタビー(縞模様)やバイカラー、三毛など、その他すべてのパターンや毛色が見られます。

エキゾチックの性格 

エキゾチックは、ペルシャと同様、性格が穏やかで、静かに過ごすことを好みます。とはいえ、アメリカンショートヘアーの血もひいているので、遊び好きで、好奇心旺盛な一面もあります。社交的で人なつこいところが、人気の一因でもあるのでしょう。

エキゾチックを飼うのに向いている人 

人なつっこく、遊び好きな一面もあるエキゾチック。ただ、ずんぐりした体型なこともあって、激しい遊びを求めているわけではありません(ジャンプなどは少し苦手)。スキンシップが好きな人、一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人、楽しい遊びに付き合ってあげられる人などが向いているでしょう。

エキゾチックのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に夜行性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。猫の本能である上下運動を満たしてあげられる猫タワーがあるといいでしょう。優雅に座っていたり、ゆったりくつろいでいたりすることも多いエキゾチックですが、留守番させるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきたいですね。

エキゾチックの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。

エキゾチックの遊び方 

エキゾチックショートヘアーも、遊ぶことは好きですが、運動能力がさほど高いわけではありません。可能なら、お気に入りのおもちゃを使って1日5分ほど集中して遊んであげるといいでしょう。また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、ねこタワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるなどの工夫をすると、よりいいですね。

エキゾチックのお手入れ 

エキゾチックは、やや長めのダブルコートで密度がありますが、ペルシャと比べるとブラッシングもとても楽です。ふだんは、週に2回ほどのブラッシングでいいでしょう。また、鼻がつぶれているため、涙が目から外に出てきて酸化し、目のまわりが黒く汚れるので、まめに湿らせたカット綿などで拭き取り、涙やけにならないよう、注意してあげてください。

エキゾチックが気をつけたい病気 

・鼻がつぶれているため、ほかの猫よりも鼻涙管が圧迫されて涙が出やすい。こまめに目ヤニを取り、固まって取りにくいときは、湿らせたティッシュなどで、拭き取る必要がある「流涙症」
・心臓の筋肉が厚くなりすぎて、心臓に十分な血液を送り出せなくなる「肥大型心筋症」
・心臓の周りに体液がたまり、心臓の働きを邪魔したり、呼吸が苦しくなったりする「心嚢水」
・腹膜と心膜がくっついてしまい、肝臓や腸が胸の中に入ってしまうことがある「腹膜心横隔膜ヘルニア」
・脱毛や炎症、痒みを引き起こす「皮膚糸状菌症」
・顔のしわの部分に摩擦が起きて、皮膚が赤くなったり、細菌などに感染しやすくなったりする「顔雛壁間擦疹」
・頭や首にかさぶたができたり、赤くなったり、自分で傷をつくったりする「特発性顔面皮膚炎」
・フケが多くなる、皮膚が脂っぽくなる「原発性脂漏症」
・胎児のときにあった経路が残り、肝臓に消化管で吸収した栄養が入っていかない病気「先天性門脈体循環シャント」
・液体を充満した嚢胞が肝臓にいくつもできる。症状がでないこともある「多発性肝嚢胞」
・皮膚の良性腫瘍で、頭や首にできることが多い「基底細胞種」
・皮膚にできる腫瘍で、イボ状の形をしており、良性であることがほとんど「皮脂腺腫瘍」
・眼の表面(角膜)の一部が、黒くなり、もろくなる「角膜分離症」
・まぶたが内側に折れて入り込み、眼を刺激して、目ヤニや涙が多く出る「眼瞼(がんけん)内反症」
・徐々に視力が低下し、最後には失明に至ってしまう「進行性網膜萎縮」
・明らかな原因が不明な膀胱炎で、何度もトイレに行き、血尿などの症状が現われる「特発性膀胱炎」
・腎臓にたくさんの嚢胞(のうほう/水がたまった袋)ができ、腎臓の働きが徐々に低下し、やがて腎不全になる「多発性嚢胞腎」
・尿路内に石が形成され、血尿や膀胱炎の原因になる「尿石症(ストルバイトおよびシュウ酸カルシウム)」
・精巣が陰嚢内になく、お腹の中や皮膚の下にあり腫瘍化しやすい「潜在精巣」
・鼻や咽頭部にポリーブができ、鼻水や、鼻血の原因になる「鼻咽頭ポリープ」
・血が止まりにくく、中程度から重度の出血を引き起こす「出血傾向:血友病A」
・鼻の穴が小さい、喉頭がうまく動かないなど、生まれつき呼吸がしづらい「短頭種気道症候群」
・先天性で罹ってしまうことも多い、目のレンズの役割をしている水晶体が白く濁る病気。視力が低下してしまう「白内障」


監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。
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