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アビシニアンの特徴・性格・飼い方

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野性味のある端正な顔立ちと優美な立ち姿が印象的なアビシニアン。その引き締まった体とは裏腹に無邪気に遊びまわる愛らしい一面もあるアビシニアンの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。

アビシニアンの特徴・魅力 

すらっと伸びた足と丸みのあるクサビ形の顔とのバランスが魅力のアビシニアン。筋肉質で引き締まった体で、動きもしなやか。短毛でティッキングのあるダブルコートで、絹のような手触りの毛質をもつアビシニアンは、性格も優しく、飼い主さんの愛情にもしっかり応えてくれます。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンの歴史

アビシニアンは古代エジプトの「聖なるネコ」に似た外見を持ち、被毛は独特のティックドコートです。アビシニアンのルーツはミステリアスで、最近の遺伝学によるとインド洋の海岸沿いや東南アジア原産のティックドコートの猫ではないかと言われています。1800年代の後期には英国にもともといたラビットキャット(野ウサギのような毛色の猫)とブランやシルバーの家庭猫と交配されアビシニアンの基礎となる猫が誕生しています。1874年、アビシニア(現在のエチオピア)から英国の兵士がイギリスに持ち帰った猫の「ズーラ」が、出版された本に紹介され、それが当時の繁殖されていたティックドコートの猫に似ていたため「アビシニアン」という猫種名がつけられました。ブリティッシュショートヘアーなどさまざまな猫種との交配により、外見や色に改良が加えられました。その後、戦争で絶滅危機に瀕しながらもブリーダーの懸命な努力のかいあって、絶滅の危機を脱出。第一次世界大戦中の1917年には北アメリカのCFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.)で公認されました。

 ※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンの外見上の特徴 

優雅な身のこなしと、ほどよい筋肉質のボディが特徴的です。さらに輝く被毛やアーモンド型の瞳などが相まってエレガントな印象を与えます。瞳の色はゴールドとグリーンですが猫協会によっては、ヘーゼル(ライトブラウンとダークグリーンの中間の色)、カッパー(銅色)も認められています。目尻にあるアイライン(クレオパトラライン)の模様が大きな瞳をより際立たせます。アビシニアンの代表的な毛色はルディ(赤褐色)、レッドまたはソレル (赤系の毛色)、フォーン(淡黄褐色の毛色)、ブルーの4種類。アビシニアンの毛は、ティッキングと呼ばれる1本の毛に濃い色と薄い色が交互に入っているのが特徴で、毛先と尾の先端は最も濃い色が入っています。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンの性格

アビシニアンは、野性味のある見た目とは裏腹に人なつっこく、人の注意を引きたがり、運動神経も抜群で遊び好きです。人とのコミュニケーションが良好ですが、まれにアビシニアンの中にはほかの猫との同居が苦手など神経質な面もあるようです。また賢く、人が喋っていることを理解できるといわれており、名前を呼ぶとすぐに反応することができます。警戒心よりも好奇心が勝るところがあり、部屋中を駆けまわったり、高いところから飛び降りたりするので注意を持って飼う必要があります。いたずら好きな一面もあります。

アビシニアンを飼うのに向いている人 

とても人なつっこい性格なので、一緒にいる時間を積極的に作ってあげられる人や、遊びに夢中で付き合ってあげられる人などは向いているでしょう。またスキンシップが好きな人にもおすすめです。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に夜行性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。アビシニアンは活動的ゆえに、留守番させるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

アビシニアンの遊び方 

人なつっこい性格で、人とのコミュニケーションは大好き。お気に入りのおもちゃを使うなどして、1日に最低でも5~10分以上は集中して遊んであげましょう。また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるなどの工夫を。ジャンプが得意なアビシニアンではありますが、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。

アビシニアンのお手入れ 

短毛ダブルコートのアビシニアンは獣毛ブラシでブラッシングしてあげましょう。ブラッシングはスムーズにできるでしょう。長毛ではないので、頻繁に行う必要はありませんが、飼い主さんとのコミュニケーションを求める傾向にあるアビシニアンには、ごほうび代わりにブラッシングを行うのもよいでしょう。換毛期のシーズンはかなりの抜け毛もあるのでシャンプーをするのも効果的です。

アビシニアンが気をつけたい病気

・ 心臓の筋肉が薄くなって、血液をうまく送り出せなくなる「拡張型心筋症」
・ 心臓、肝臓、腎臓、消化器、末梢神経など多臓器のはたらきが悪くなる「アミロイドーシス症」
・ 腎臓を少しずつ、壊してゆく病気「アミロイドーシス腎症」
・ 貧血や黄疸(おうだん)や脾腫(ひしゅ)などの症状を引き起こす「ピルビン酸キナーゼ欠乏症」
・ 何度もトイレに通ったり、血尿や白く濁ったおしっこをする「尿路細菌感染症」
・ コロナウイルスというウイルスが原因で、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状により徐々に弱ってしまい、一度発病すると死亡率が高い病気。排泄物に含まれる菌が口、鼻経由で感染する「猫遺伝性腹膜炎(FIP)」
・ 細菌により皮膚や消化管、リンパ節に肉芽腫をつくることがある「非定型抗酸菌に属する2種の菌複合体感染症」
・ うまく歩けなくなり、衰弱していく「重症筋無力症」
・ ひざのお皿が外れてしまう。後ろ足を引きずったり、ひざの関節炎の原因にもなる「膝蓋骨脱臼」
・ 徐々に視力が低下し、最後には失明に至る「進行性網膜萎縮」
・ 鼻や咽頭部にポリーブができ、鼻水や、鼻血の原因になる「鼻咽頭ポリープ」

監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。
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