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聖なる猫「バーマン」のルーツや特徴|ビルマの伝説もご紹介!

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美しいサファイアブルーの瞳を持った猫「バーマン」。ビルマの寺院での伝説にも登場しており、ビルマの聖なる猫とも呼ばれています。今回は、バーマンのルーツとなる伝説や、種の歴史、外見と性格の特徴などをご紹介します。

バーマンの特徴・魅力

バーマンは、全身を覆い尽くす淡いクリーム色の被毛に、ポイントカラーで色がつき、四肢の先に白いグローブのある特徴的な猫。バーマンという名前は、原産国のビルマ(Burma)が由来となっており、英語では「Birman」と表記されています。聖職者とも紐づけられる猫種なこともあり、温和で優しい性格をしています。近年では、アメリカの人気ランキングでも上位を獲得するほどの人気を博しています。

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バーマンの歴史

その昔、ビルマに新しい寺院が建立され、サファイアブルーの瞳をした、それはそれは美しい女神の像が奉納されました。この寺院には、100匹もの猫が飼われており、その中に「シン」と名付けられた真っ白な猫がいました。シンはたいそうハンサムな猫で、信心深くもありました。寺院で最も尊敬される僧侶が瞑想するときには、いつもそばにいたからです。

そんなある夜、寺院が盗賊に襲撃され、その僧侶は無残にも殺されてしまいます。するとシンは、僧侶の頭に飛び乗り、女神像を見つめました。その時、なんとシンの被毛が金色に輝いたのです。そして、顔と耳と尾と四肢はこげ茶色に染まり、目の色は女神と同じサファイアブルーに変化しました。しかし、どういうわけか、僧侶の白髪に触れていた四肢の先端は真っ白なままでした。

さらに驚いたことに、翌朝になると寺院にいた白猫のすべてが、シンと同じ毛と目の色になっていたのです。人々は、「きっと、亡くなった僧侶の魂がシンの体に宿ったのだ」と考えました。そんな出来事があってから、バーマンを神聖な猫として保護することにしたのです。もちろんこの物語に根拠はありませんが、現在でもバーマンの信仰者の多い所以となっています。

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バーマンが公認されるまで

1919年、ビルマを訪れたフランス人「アウグスト・バヴィエ」は、聖なる猫として大事にされていたバーマンのつがいを手に入れ、帰国の途に就きました。しかし、残念なことに、オスは長旅に耐えられず死んでしまいます。しかし、残されたメスの「シーダ」は奇跡的に妊娠していました。

その後、バーマンの繁殖はフランスで進むことになります。1925年には、種として公認され、ヨーロッパ各地やアメリカで紹介されるようになります。第2次世界大戦中には、フランスのバーマンが全滅の危機にさらされてしまう悲しい出来事もありましたが、1955年以後は外国からの輸入により、繁殖が再開されています。なお、1966年にはイギリスで公認され、つづく1967年には、アメリカのCFAに公認されています。

バーマンの外見上の特徴

バーマンの頭部は幅広で丸みがあり、力強い印象を与えます。鼻の長さは中程度で、鼻筋が高いローマン・ノーズです(ローマ人の鼻)。耳は基部が広く、中くらいの大きさをしており、左右の耳の間が離れています。目の特徴は、前述した歴史の項でも述べた通り、サファイアのような濃いブルーの色で、形はほぼまん丸です。また、顎も力強く発達しています。

ボディは長くがっしりしており、大型のサブスタンシャルに分類されます。しっぽの長さは中くらいなため、体長とのバランスもとれています。四肢は太く、長さは中程度。そして、バーマンのボディの大きな特徴の一つと言えば、「白いグローブ」です。

この白いグローブは、キャットショーの審査の際に、100ポイント中20ポイントを占めるほど重要視されている部位。前足の場合は、つま先から第2または第3関節上までが白く、左右対称であることが望ましいとされています。後ろ足は、つま先全体が白く被われている甲側と、レースと呼ばれる、逆V字型の白い部分を持つ足裏で構成されています。

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バーマンの性格

前述した伝説の名残があるのか、威厳ある美しい姿をしているバーマン。そんなバーマンは、まるで寺院で最も尊敬されていた僧侶のように、心のバランスが取れています。くわえて、僧侶の瞑想の時に必ず寄り添っていた「シン」のように、飼い主にも忠実です。ですから、あなたの家に迎え入れれば、きっと良い家族になれることでしょう。

それでいて、優しく穏やかな一面も持ち合わせており、辛抱強さも兼ね備えています。お子さんがいる家庭でも、大きな問題なく過ごしてくれるでしょう。ちなみに、性格ではありませんが、バーマンは声が低い、という特徴も持っています。もしかしたら、声まで僧侶のものを受け継いだのかもしれませんね。

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バーマンが気を付けたい病気・寿命

バーマンは、遺伝性による疾患を引き起こす可能性があり、歩行に支障をきたす「股関節形成不全」や、成長とともに被毛の増えない「先天性貧毛症」、視力が低下する「先天性白内障」など、大きく命に関わる病気は少ないにせよ、病気の早期の発見に務める必要があります。なお、平均寿命は、10〜13歳が一般的です。特に10歳を過ぎてシニア猫の仲間入りをしたら、行動に変化がないかどうかしっかり観察してあげてくださいね。

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監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。

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