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ベンガルの特徴・性格・飼い方

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大きな体型にしては小さ目の頭部、ヒョウのような引き締まった体。小型の猫科動物を彷彿とさせる野性味が魅力のベンガル。気品と可愛さと野性味とをあわせ持つ、ベンガルの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。

ベンガルの特徴・魅力 

体の斑点柄が野性味たっぷりで、チータやヒョウなどを好む人たちから絶大な人気を集める、ベンガル。外見の割に性格は人なつっこく、甘えん坊なところも愛される所以でしょう。驚くような瞬発力など、一般的な猫がもつ運動能力のさらに上をいく活動量も魅力の一つ。イエネコと野性のベンガルヤマネコの血を引く、比較的新しい猫種です。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルの歴史 

エキゾチックな動物の人気が沸騰していた1960年代、絶滅危惧種の多くがそうであるようにベンガルヤマネコ(アジアンレパードキャット)もまた美しい毛皮を狙う密猟業者の標的となり、乱獲により数が激減していました。そこでアメリカ・カリフォルニアのブリーダー、ジーン・ミルズが種の保護のために東南アジアから野生のベンガルヤマネコのメスを入手。その後1970年代の後半に猫白血病ウイルスのゲノム研究のために交配させたベンガルヤマネコとイエネコの子猫がベンガル誕生のルーツとなりました。1980年代にはインドのノラ猫(エジプシャンマウに似た斑点のある猫)を計画交配に加えたり、別系統でベンガルヤマネコとエジプシャンマウやオシキャット、アビシニアン、バーミーズ、アメリカン・ショートヘアー、斑点のある家庭猫などを用いるなど積極的に異種交配が行われ、外見の美しさや性格の改良が続けられてベンガルが誕生しやすい研究も進みました。1991年には200匹以上のベンガルがアメリカの国内に広まり、TICAで公認されたそう。現在ではさらに公認している団体も増加し、非常に人気が高まっている猫種です。CFAでは、2016年より血統登録が始められ、数年後には公認猫種になると考えられます。

ベンガルの外見上の特徴 

ベンガルの体重は5~10㎏ほど。野生の血を継いだベンガルは、ボディが長くがっしりしており、しっかりした筋肉と体格です。一般の猫よりひと回り大きい、大型タイプといえます。ただし体格の割に頭部は小さい傾向が見られます。被毛は、短毛〜中毛くらいの長さでツヤがあり、豪華で柔らかな手触りです。ワイルドな毛柄はマーブルとスポッテッドの2タイプに分類され、マーブルは大理石模様で、クラシック・タビーに似ています。スポッテッドは斑点柄です。またスポッテッドの中でもロゼットといわれる柄は、輪模様の中央は地色とは違うやや淡い色で大型斑紋です。 毛色はおもにブラウン(ブラック)、シルバー、ブルー、スノウ(アイボリー色)など。どちらも目の回りと口元とアゴの下は白があります。ベンガルがキャットショーに出陣できるのは、野性ベンガルの交配から少なくても4~5世代離れていることが必要です。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルの性格

ベンガルの性格は飼い猫用に向くように交配されてきたので、野性的な面を残しつつも温和でフレンドリーです。甘えん坊な側面もありますが、人から必要以上にベタベタされることはあまり好まない傾向が。よく鳴くおしゃべり好きなタイプが多いです。そして、野性の血が騒ぐのか、大の遊び好き。また、水が苦手でないことも猫としては珍しいといわれています。

性格の改良が進み改善されていますが、中には性格の荒いベンガルもいますので、求めるときは性格のチェックが必要です。
※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルを飼うのに向いている人 

野性味あふれるベンガルなので、運動量は多め。室内でも高いところへジャンプするなど、非常に活発なので、遊びに夢中で付き合ってあげられる人が向くでしょう。運動不足は本能を満たされずにストレスとなりますから広い飼育スペースと、猫タワーを置くなど、室内で運動できる環境を用意できることが必須条件です。

ベンガルのハウス・ゲージなど住む場所・飼育環境 

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に夜行性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。ベンガルは活動的ゆえに、留守番させるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルの食事 

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるよう注意しましょう。

ベンガルの遊び方 

ベンガルは甘えん坊なところがあり、人とのコミュニケーションが大好き。お気に入りのおもちゃを使うなどして、1日に最低でも10分以上は向き合って遊んであげましょう。また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるなどの工夫を。野性味が強くてジャンプが得意なベンガルですが、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいでしょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルのお手入れ 

短毛なのでブラッシングはスムーズです。美しい被毛を保つためのブラッシングは、そう頻繁に行う必要はありませんが、甘えん坊のベンガルにはコミュニケーションの一環として、スキンシップのときなどにブラッシングを行ってもいいですね。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ベンガルが気をつけたい病気 

・大股で歩いたり、後ろ足がきかなくなったり、転びやすいなどの神経症状が出る「遠位性(体幹から離れた位置に症状が出る)多発性ニューロパチー」
・貧血や黄疸(おうだん)や脾腫(ひしゅ)などの症状を引き起こす「ピルビン酸キナーゼ欠乏症」徐々に視力が低下し、最後には失明に至ってしまう「進行性網膜萎縮」
・先天的に胸が平らだったり、凹んでいる病気「漏斗胸」
・股関節や膝に炎症を抱えやすく、後ろ足を引きずって歩くことがある「股関節形成不全及び膝蓋骨脱臼」
・コロナウイルスというウイルスが原因で、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状により徐々に弱ってしまい、一度発病すると死亡率が高い病気。排泄物に含まれる菌が口、鼻経由で感染する「猫遺伝性腹膜炎(FIP)」

監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。
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