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ヒマラヤンの特徴・性格・飼い方

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ポイントカラーの毛色で有名なヒマラヤウサギから名づけられたというヒマラヤン。鳴き声が小さく美しいことも愛される理由の一つです。ペルシャ&シャム好きにはたまらない、ヒマラヤンの特徴や性格、歴史やかかりやすい病気について、ご紹介します。

ヒマラヤンの特徴・魅力

大きく真ん丸の顔に、小さな耳、ペルシャのようなゴージャスな美しい被毛が特徴のヒマラヤン。ペルシャとシャムのいいとこどりといわれる長毛猫です。ブルーの瞳に、顔面、耳、脚、しっぽなどに入ったポイントカラーが印象的。昔から人気が高い、ペルシャとシャムの特徴を兼ね備えた、気品のある猫です。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンの歴史

1920年代、ペルシャとシャムの特徴を併せ持つ猫を作り出そうと、イギリスやスウェーデンのブリーダーによってペルシャとシャムのハイブリードによる新品種の作出が始まりました。しかしペルシャのロング・コートとシャムのポイントカラー(耳、顔、足の先端、しっぽだけが濃い毛色)の遺伝子は両方とも劣性遺伝だったため、誕生まではかなり苦労がありました。1935年ハーバード大学の協力のもとヒマラヤンの原型となる長毛猫が誕生しました。当時のイギリスでは「カラーポイント・ロングヘア」としてペルシャの変種として見なされましたが、その後ブリーダーの努力により1957年にはCFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC./猫登録協会)により、ヒマラヤンとして公認され、その後タイプの改良と今も毛色のバリエーションが増えたためペルシャとして認め7つの毛色部門の1つとして確立されました。他の猫種登録協会の中にはヒマラヤンを単独の猫種として扱っています。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンの外見上の特徴

ヒマラヤンの体重は、3.5~7㎏。ペルシャの密生したゴージャスな長い被毛と、シャムのエキゾチックな毛色を持ち合わせているのが特徴です。体型はペルシャとまったく同じです。瞳の色はシャムほど濃くはありません。鼻を中心とした顔部、耳、足、しっぽなど体表温度の低い部分に濃い毛色が現われるポイントカラーも特徴的です。被毛はツヤがあり、長くなめらかな手触り。デリケートで、密度が高くふわふわで豪華なダブルコート。毛色はシールポイント(こげ茶色)、チョコレートポイント、ライラックポイント、ブルーポイント、リンクスポイント(ポイントカラーの部分に縞文様が入る)その他様々なポイントカラーです。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンの性格

ヒマラヤンの性格は、自分の周囲の出来事を眺めるだけで満足しているペルシャと、いつも行動することを考えているシャムの中間と言われています。中間の性格のヒマラヤンは社交性が高く、のんびりしていまが、他のペルシャよりも行動的です。人なつこいシャム猫の血が半分入っているからか、人だけでなく、ほかの猫ともなかよくできるといわれます。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンを飼うのに向いている人

基本的には、おとなしくマイペースで、飼い主さんや家族への愛情が深いので、飼いやすいといわれます。しいていえば、美しい被毛を保つのが大変なので、こまめにお手入れができる人が向きます。また、鳴き声が小さいので集合住宅に向くともいえるでしょう。

ヒマラヤンのハウス・ケージなど住む場所・飼育環境

猫の健康のためにも、屋内飼育がおすすめです。猫は基本的に夜行性の動物なので、日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースを用意してあげましょう。また、留守番させるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンの食事

主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には不向きです。フードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されているものを選んで。猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水は容器に入れて、つねに飲めるようにしましょう。

ヒマラヤンの遊び方

ヒマラヤンの運動量は少なめ。ですから、食べ過ぎると肥満になる心配もあるので、できるだけ1日に2~3分でもいいので集中して遊んであげましょう。また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるなどの工夫を。運動好きとはいえ、加齢で足腰が弱ってくることがあるので、ある程度の年齢になったら、よく上る場所にはステップを付けてあげるなどするといいですね。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンのお手入れ

ヒマラヤンの被毛はペルシャ同様、分厚く、みっしり生えたダブルコートです。毛質からも毛玉ができやすいので、毎日のブラッシングが欠かせません。ブラッシングをする際は、まずピンブラシで全身の毛のもつれをほぐしてあげるといいでしょう。その後、スリッカーブラシやコームを使って、丁寧に毛をとかすようにして、毛玉ができないようにキープしましょう。乾燥する時期などは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーを用いながらブラッシングするといいでしょう。また、ときどきはトリミングサロンを利用するなどして、美しい被毛を保つのもいいですね。顔のくぼみに汚れがたまりやすいので、1日1回はカット綿にアイクリーナーをつけて拭いてあげましょう。

※写真:まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリの投稿写真より

ヒマラヤンが気を付けたい病気

・心臓の周りに体液がたまり、心臓の働きを邪魔したり、呼吸が苦しくなったりする「心嚢水」
・腹膜と心膜がくっついてしまい、肝臓や腸が胸の中に入ってしまうことがある「腹膜心膜横隔膜ヘルニア」
・脱毛や炎症、かゆみを引き起こす「皮膚糸状菌症」
・皮膚が弱くなって、皮膚が簡単に裂けたりしまったりする「エーラス・ダンロス症候群」
・顔のしわの部分に摩擦が起きて、皮膚が赤くなったり、細菌などに感染しやすくなったりする「顔雛壁間擦疹」
・温度の変化によって猫の色の毛が変わってしまう「猫の先端黒化症」
・頭や首にかさぶたができたり、赤くなったり、自分で傷をつくったりする「特発性顔面皮膚炎」
・胎児のときにあった経路が残り、肝臓に消化管で吸収した栄養が入っていかない病気「先天性門脈体循環シャント」
・皮膚の良性腫瘍で、頭や首にイボのような腫瘍ができることが多い「基底細胞腫」
・少し触れたりしただけで、過剰に反応し、ひどいと自分で足に噛み付いたりする「猫の知覚過敏症」
・眼の表面(角膜)の一部が、黒くなり、もろくなる「角膜分離症」
・尿路内に石が形成され、血尿や膀胱炎の原因になる「尿石症(ストルバイトおよびシュウ酸カルシウム)」
・精巣が陰嚢内になく、お腹の中や皮膚の下にあり腫瘍化しやすい「潜在精巣」
・鼻の穴が小さかったり、喉頭がうまく動かないなど、生まれつき呼吸がしづらい「短頭種気道症候群」
・鼻や咽頭部にポリーブができ、鼻水や、鼻血の原因になる「鼻咽頭ポリープ」
・目の水晶体が濁り、ぶつかったり、つまずいたり、動作がぎこちなくなる「先天性白内障」
・腎臓にたくさんの嚢胞(のうほう/水がたまった袋)ができ、腎臓の働きが徐々に低下し、やがて腎不全になる「多発性嚢胞腎」
・コロナウイルスというウイルスが原因で、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状により徐々に弱ってしまい、一度発病すると死亡率が高い病気。排泄物に含まれる菌が口、鼻経由で感染する「猫遺伝性腹膜炎(FIP)」
・気管支炎が慢性化し、発作的な呼吸困難や咳を発症する「喘息」

監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。
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