暗い場所で猫を撮影したとき、まるでビームのように目が光る画像が撮れることってありますよね。そこで今回は、目からビームを発射する面白かわいい猫の画像をご紹介! あわせて、暗闇で猫の目が光る理由について、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお話を伺いました。
暗闇で光る!目からビームを発射する猫たち
猫飼いさんにはおなじみ!? 暗がりで撮れる、目からビームを発射する猫画像。今回は、ねこのきもちアプリに投稿された画像からピックアップしてご紹介します。
まずご紹介するのは、「ちと、ホラー的」という飼い主さんのコメントとともに投稿されたこちらの猫ちゃん。暗闇で出くわしたら、ちょっとドキッとしてしまうかも……。
スナイパー風!?
高い場所からこちらを見下ろし、目からビームを発射する猫ちゃん。その姿は、まるで目標を狙うスナイパーのよう!?
猫たちの輝く目力にくぎ付け
左右の目が違う色に光って「オッドアイ風」に! 見れば見るほど、猫の目って不思議ですね。
SF作品に出てきそう!?
今にも何かの能力が発動しそうな目の輝き! まるで、SF作品に出てくる超能力者みたいですね。
暗い場所で猫の目が光るのはなぜ?
これまでご紹介した画像のように、なぜ猫の目は暗闇で光るのでしょうか? ここからは、動物学者・今泉先生に伺ったお話から、その秘密に迫ります。
猫の目が光る正体は「タペータム」という反射板
猫の目の奥には「タペータム」という反射板があり、このタペータムの反射光が、猫の目が光って見える正体です。
明け方や夕方に行動が活発になる薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物である猫は、薄暗い環境でもモノを視認できる能力をもっています。
タペータムには、目に入ってきた光を反射して網膜に当たる光を倍増させる役割があります。そのため、猫は暗がりでもモノを見ることができるのです。
ただし、完全な暗闇では、視認はできないといわれています。
猫の目が光る背景には、暗がりでもモノが見える猫の能力が関係しています。人には見えない暗い場所が、猫たちにはどのように見えているのか……猫の目になって体験してみたいですね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2022年7月号『科学をもとにビジュアル化してみた 猫が見ている世界へ、ようこそ』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。