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春先は特に注意したい!「粘膜」に症状が出る猫の病気

冬から春にかわる季節は、人と同じように猫も免疫力が落ちます。また、粘膜に症状が現れる病気にかかりやすくなることも。今回は、猫の粘膜の基礎知識と、春先にかかりやすい粘膜に症状が出る3つの病気について解説します。

意外と知らない「粘膜」とは?

イラスト/野田映美
イラスト/野田映美
粘膜は「粘膜上皮」とよばれるところで、ウイルスなどが体内に侵入するのを防ぐ役割があります。目にゴミが入ると涙が出るように、粘膜も分泌液で異物を流し出しているのです。

その粘膜が乾燥すると、炎症を起こしたり異物を流し出せなくなったりと、トラブルが起こりやすくなります。また、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなるため、粘膜は常に湿っていることが大切なのです。

春先になると粘膜に症状が現れる病気が増える理由

イラスト/野田映美
イラスト/野田映美
人も猫も同じように、5度以上の気温の変化があると自律神経の働きが低下するため、免疫力が落ち、病気にかかりやすくなるといわれています。春先はまさに気温差の大きい季節で、さらに空気も乾燥しているため、粘膜も乾きがちに。
このようにして粘膜のバリア機能が落ちることで、粘膜に症状が現れる病気にかかる危険性が高くなるのです。
では、春先に注意したい粘膜に症状が現れる病気には、どのようなものがあるのでしょうか。

再発リスクや重症化すると危険な「猫カゼ」

イラスト/野田映美
イラスト/野田映美
「猫カゼ」とは、カリシウイルスやヘルペスウイルスなどに感染して起こる病気です。目や鼻、口の粘膜に炎症が起き、人のカゼのように発熱や鼻水などの症状が現れ、結膜炎や口内炎になることも。
再発しやすく、重症化すると命の危険がある病気なので、注意が必要です。

目ヤニや涙が主症状「結膜炎」

見上げる猫
getty
ウイルスや細菌に感染して、白目の部分やまぶたの裏の「結膜」とよばれる粘膜が炎症を起こしてしまう病気を「結膜炎」といいます。頻繁に涙や目ヤニが出るので、目が開かなくなってしまうこともあります。

悪化すると膿のような鼻水が出る「鼻炎」

伸びながら寝る猫
getty
鼻の粘膜が炎症を起こすことで発症するのが「鼻炎」です。鼻炎になると、病原体を流し出そうと鼻水が出て、症状が悪化するとドロッとした膿のような鼻水になります。
鼻炎の原因は、ウイルスや細菌感染が考えられますが、アレルギーが原因になる場合もあります。
このように、春先は粘膜に症状が現れる病気が増える傾向にあります。気になる症状が見られたら、なるべく早く動物病院を受診するようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年3月号『猫にも花粉症が!?春はとくに気をつけたい粘膜に症状が現れる病気』(監修:王子ペットクリニック院長 獣医師 重本仁先生)
イラスト/野田映美

文/HONTAKA
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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