春先などの季節の変わり目は寒暖差が激しく、猫も自律神経が乱れがちになります。そのため、体調を崩しやすくなることもあるでしょう。
また、春先の換毛期に舐めた毛を飲み込んで、何度も吐いてしまう猫も。ちょっと心配になりますよね。
そこで今回は、春先に試して欲しい猫の不調をケアするマッサージを3つご紹介します。
いつもより毛玉をよく吐くと感じたら
春先の換毛期に、毛づくろいをして飲み込んだ毛を吐くことは自然なことですが、ここでは、吐き癖がつかないようにマッサージでケアする方法をご紹介します。
ひじ付近のツボを刺激しよう
吐き気を抑えるには、前足の外側の関節近くにあるツボを刺激することがポイント。ひじに親指を置いて、足先に向かってさすりましょう。
ここを押すことで気の流れがよくなり、吐き気を止める効果が期待できます。
体をよくかいているときは?
自律神経が乱れると、血の巡りが悪くなりがちに。そのため、体をかゆがる猫もいます。そんなときは、後ろ足のツボを押してケアしましょう。
かゆみを抑えるツボを刺激しよう
後ろ足付け根のツボを、親指と人差し指でキュッと軽くつまみます。滞っている血の流れがよくなるので、体のかゆみを抑える効果が望めますよ。
おなかをこわすことがあるときは?
猫も、自律神経が乱れると症状が胃腸に出やすくなるためお腹をこわすこともあるでしょう。そんなときはお腹にあるツボを押して胃腸の調子を整えましょう。
ケアする方法は2つあります。
下痢や便秘の症状には下腹部をさする方法
下腹部には胃腸の働きを正常にするツボがあります。猫が伏せをしている状態のときに、体の下に手をいれて、手のひら全体で下腹部をさすってあげます。
抱っこできる猫はお腹を上にして、手のひらで円を描くようにさすってもいいでしょう。
免疫力UPには経路を刺激する方法
背骨に沿って、生命エネルギーが流れる「経路」を刺激することで、消化器の健康をサポートしたり、免疫力を高めたりしていきましょう。
やり方は、人差し指・中指・薬指を背骨に沿って、首からお尻に向かって滑らせればOKです。
マッサージには年齢の規制はありませんので、体調がすぐれないことが多くなるシニア猫にはぜひ積極的にやってあげましょう。ただし、怪我をしているときや手術後すぐは避けるようにしましょう。時間は5分くらいを目安に毎日行うのが理想ですが、義務にせず気楽に続けられればOKです♪
参考/「ねこのきもち」2017年3月号『春先の不調に負けない体に!スプリングマッサージ』(監修:「アニマルケアサロン FLOLA」医院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/ishikawa_A