猫と暮らす
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「猫の歩き方がいつもと違う」ときに考えられる病気 脳や神経の疾患の場合も…?
この記事では、「猫の歩き方がいつもと違うときに考えられる病気」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の歩き方がいつもと違うときに考えられる病気って?
「いつもと歩き方が違うというときによく見られるのは、なめらかな足の運びではなく、足をかばうようなぎくしゃくしたようなぎこちない動きであることが多いです。このような動きは、獣医学的には『跛行(はこう)』という表現をします。
また、あまり頻繁には見られませんが、特にどこかの足の具合が悪いというよりは、
- 全体的に足の運びが弱い
- まっすぐ歩かずふらつく
- 足のつま先を引きずる
どのような病気が疑われる?
「足をかばうようなぎくしゃくしたようなぎこちない動き(跛行)は、筋肉や関節などの不具合により、足の痛みや違和感がある際に見られることが多いです。特に具合の良くない足を地面につく際に、動きの違和感が目立つこともあります。
一方、足の運びが弱かったり、まっすぐ歩かずふらついたり、足のつま先を引きずったりする様子などが見られる歩き方の変化は、脳、脊椎、神経の疾患や、前庭(内耳の中の体の傾きや回転を感じる器官)の不調などで生じることがあります」
猫の歩き方がおかしいときに、飼い主さんがとるべき行動は?
「一口に歩き方がおかしいといっても、その原因はさまざまです。動物病院を受診して原因を調べ、適切な治療を受けましょう。その際には、可能であれば受診前にスマホの録画機能などで歩き方の変化を記録しておくと、診断の際の手がかりになることもあります」
「そうですね。また、病院では猫が緊張してしまうため、痛みなどの症状を我慢してしまったり、緊張して固まってしまうことがあります。そうなると、正確な歩様の確認は難しくなります。
リラックスしている自宅での歩様の記録をとることで、症状をより正確に主治医に伝えやすくなるメリットがあります」
取材・文/雨宮カイ
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