猫と暮らす
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とことん全力で面倒みる!かまいたち・山内さんが猫と暮らすうえで決めていること
現在闘病中という愛猫のこと、そして猫と暮らすすべての人々に伝えたい想いを伺いました。

実は今、猫の1匹が腎不全で“細胞治療”というのを受けているんです……
1年に1回定期検診に行き、体調が悪そうな時はすぐ受診

以前の検診で5匹とも腎臓の数値が良くないことがわかって以来、フードは腎臓病ケアの効果があるフードのみ。通常のフードより割高になりますが、「それで健康が保てるなら」と続けているそうです。
「ところが実は今、1匹の猫が体調が悪くなって病院に通っているんです。
少し前、嫁が子どもと一緒に1ヶ月くらい実家に帰っていて、戻ってきた時に、猫の1匹が“痩せた気がする”と。体重を計ってみたら、4.5 kgだった体重が3.9kgに落ちていたんです。嫁がいない間は僕が食事など気をつけていたのですが、毎日そばで見ていたのでやせたことに気がつかなかったんですね」
すぐに病院で検査をしてもらったところ、“腎不全が進行していて末期レベル”と診断されたそう。腎臓病は猫の死因としても特に多く、さらに症状がかなり進行してからでないと症状が出ない、やっかいで難しい病気です。
「先生と治療について相談し、現在、“細胞治療”という治療をしています。“にゃんじ”という若い猫の細胞を取って培養し、弱ってる猫に注入して、“にゃんじ”の元気が良い細胞で腎臓や他の部位を戻していくという治療です。
2回目の治療が終わった時の検査では貧血などの数値が改善され、良い効果が得られるかもと希望を持っています。 あと3回くらい、計5回ほどこの治療を行う予定です」
治療の費用は、最初の1回だけでなんと14万円ほど。2回目以降が多少割引になったとしても、かなり大きな金額になります。それでも山内さんは、「できるだけのことをしてあげたいんです」と言います。
2匹が3才前に亡くなり、悲しかったし、もっと可愛がってあげたかった

そしてその想いは、今は亡き2匹の愛猫たちとの体験から来ていると教えてくれました。
「現在暮らしている5匹の他に、2匹のスコティッシュホールドの“ファル”と“フシャン”という猫がいたんですが、2匹とも3才になる前に腎不全で亡くなってしまったんです。
自分としては猫の体調に気を遣っていたつもりでしたし、何か気になることがあったらすぐ病院に連れて行っていました。でも、腎臓病は軽度なうちは症状がほとんどありません。うちの猫たちも見た目や行動には全く異常がなかったのに、いつの間にか体調が悪くなってた。検査をした時にはもうかなり数値が悪い状態でした。
いろいろな治療を試みたけど、若いこともあってすさまじしい速さで進行し、亡くなってしまいました。とても悲しかったし、もっと可愛がってあげたら良かったなど、本当にいろいろことを考えました」
もしも明日猫が死んでしまっても、後悔しない飼い方を

だからこそ、後悔をしないように、最初から全力で可愛がってあげてほしいと思うんです。
ペットは自分より必ず早く死にます。だから、死んだ時に後悔しない対処をしてください。体調が悪かったら、次の日にしないですぐ病院に連れて行ってあげてください。明日猫が死んでしまっても後悔しない飼い方をすることが大切だと思います。
それでも、死んでしまったらとんでもなく悲しい。だからこそ、猫を飼う以上は、とことんそのコ
の面倒を見てあげる心意気で飼ってほしい。できることなら猫が“ありがとね”と言って旅立ってくれるような、そんな飼い方をしてあげてください」

山内さんが猫たちの健康や環境についてよく勉強し、一緒に暮らし続けるために全力で可愛がり、大切にしていることがひしひしと伝わってきました。
猫と暮らしていると、人が猫アレルギーになってしまったり、猫の方が病気になってしまったり、さまざまなトラブルが起こりますが、できることを精一杯やってとことん愛情を注いで、最後には猫に“ありがとね”と言ってもらえる飼い方をしたいですね。
1981年生まれ、島根県松江市出身、奈良教育大学卒業
2004年5月、濱家隆一とお笑いコンビ「かまいたち」結成。
2007年「ABCお笑い新人グランプリ」第28回最優秀新人賞
2017年「キングオブコント」(第10回)優勝
2019年「第54回上方漫才大賞」奨励賞 など受賞歴多数。
趣味:ボウリング、麻雀、卓球、猫、スニーカー、怖い話
かまいたちチャンネル『ねおミルクボーイ』
猫たち用チャンネル『ニャンチューバーねこうちさんの部屋』
猫たち用Instagram
撮影/遠藤宏
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