自分のペースでまったりと生活を送る猫でも、ふとした瞬間に飼い主さんからコミュニケーションをとってもらえることは嬉しいもの。そこで今回は、猫の生態から見る、飼い主さんにされて嬉しいコミュニケーションをご紹介します。
猫がされてうれしいコミュニケーションは?
愛情いっぱいの「声かけ」
朝起きてからの「おはよう」の声かけはもちろん、フードの準備中には「ゴハンだよ」と声かけを。猫は同じ言葉を繰り返していると、きちんと学習するようです。さらに、大好きな食事の時間に、飼い主さんからの声かけをもらえることで、よりワクワクした気持ちで食事をすることができるでしょう。
すり寄ってきたら立ち止まる
愛猫が足にすり寄ってきたときは、「どうしたの?」と声をかけながら、一度立ち止まってあげましょう。猫が人にすり寄るのは、ニオイを付けて自分のものだと安心したいから。存分にスリスリさせてあげることで、お互いの愛がより深まるでしょう。
遊びたいときはボールなどを使って
遊びたいときに、飼い主さんのまわりをウロウロとまわってアピールしてくる猫もいます。忙しいときは、“ながら遊び”でもOK! ボールを投げて追いかけさせるなど、ちょっとした遊びでも満足してくれます。「遊ぼうか!」と弾んだ声で話しかければ、愛猫も喜んでくれるはずです。
グーを見せてごっちん
愛猫が近づいてきたら、飼い主さんの拳を見せて「ごっちん」と軽く額に触ってあげると、自分のニオイがついて安心してくれるでしょう。リラックスし、寝転がるなどの姿が見られたら、そのままスキンシップの時間を。
1日の締めくくりにマッサージを
1日の締めくくりには愛猫が好む部位を、愛情を込めてマッサージ。鼻筋や、アゴの下などを優しい力でマッサージしてあげると、気持ちよさから愛猫の安眠につながるはずです。眠りにつくときには「おやすみ」などの声かけを忘れずに。
これは嫌かも!避けておきたいコミュニケーションは?
ギュッと抱きしめる
猫は体を拘束されるのが苦手です。強く抱きしめられると身動きが取れず、恐怖を感じてしまうこともあります。嫌われる原因になりかねないので、ほかの方法で愛情表現をしましょう。
目をジッと見つめる
猫の世界では、目をジッと見つめ合うのは敵意があるサイン。大好きな飼い主さんでも、ジッと見つめられると緊張しストレスになってしまうかもしれません。人から目線を合わせすぎるのは控えておきましょう。
集中しているときに体を撫でる
食事中や排泄時、外を眺めているときなど、猫が1匹で何かに集中しているときにしつこく体を撫でるのは避けたいもの。安心できる空間で、1匹の時間を楽しませてあげてくださいね。
愛猫が求めるコミュニケーションを
個体差はあるものの、猫の生態から見ても、飼い主さんにされて嬉しいことと苦手なことがあります。心を込めた声かけをしながら、愛猫が求めるコミュニケーションをとって、ハッピーな生活を送りましょう。
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『毎日の愛情表現、ちゃんと猫に伝わってます! 飼い主さんのラブ♡ルーティン』(監修:東京大学付属動物医療センター行動診療科 獣医師 菊池亜都子先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。