猫が雷を怖がるワケ　不安を取り除くために、飼い主さんができることは？

雷がゴロゴロと鳴るとどこかに隠れたり、丸くなって怯えたり、飼い主さんに何かを訴える猫は少なくないでしょう。

なぜ、猫は雷が苦手なのでしょうか。ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、「猫と雷の関係性」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに！

猫はなぜ雷が苦手なの？

ーー雷が苦手な猫がいますが、どういった理由で苦手なのでしょうか？

ねこのきもち獣医師相談室の獣医師（以下、獣医師）：
「猫は聴覚が人より優れているため、雷の音が人よりずっと大きく聞こえます。そのため、大きな音の雷が苦手、不快という猫が多いのです」

ーー雷が鳴っているとき、猫はどのような気持ちなのでしょうか？

獣医師：
「『大きな音がして怖いよぅ』と思っている猫が多いと思います。ただし、これには個体差があります。雷に対して慣れている猫であれば、それほど恐怖心を持たないコもいるようです」

雷を怖がる猫に対して、飼い主さんができること

ーーやはり怖いポイントは「音」なんですね。では、怖がっている猫に対して、飼い主さんができることはなんでしょうか？

獣医師：
「雷を怖がっている猫に対して、飼い主さんは猫の恐怖を助長させるような態度をとってはいけません。

どちらかというと、雷は怖くない、と思わせるような態度、つまり特別なことが起こっているのではないようなふだん通りの冷静な状態で、あわてず優しく猫に接したほうが良いでしょう」

ーー「雷＝怖いもの」と認識させないようにするのが大切なんですね！

獣医師：
「そうですね。飼い主さんも雷を怖がってしまうと、猫にも『雷はやっぱり怖いんだ！』と認識させてしまう可能性があります」

ーー部屋の中はどんな工夫をすればいいでしょうか？

獣医師：
「猫が安心していられる場所（屋根があるハウスなど）を、ふだんから用意しておきましょう。

雷を予測できるときは雨戸やカーテンを閉めておいたり、家の中では音は中心部ほど響きにくいので、猫を家の中心部に移動させておくのも良いでしょう。

雷を予測するのは難しいことですが、できるだけ猫を一匹の状態にしないほうが好ましいです。留守番中に雷が起こると、かえって雷を怖がってしまうようになることが多いからです」