猫が好き
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完成した瞬間の「謎の冷め感」。人間の努力は猫に届かない…?【連載】交通事故にあった猫を拾いました#277
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。
そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。
爪とぎタワーを組み立てようとしたら……
気合いを入れて組み立てようと、リビングに大きなダンボールを運び込み、テープをピリピリと剥がした瞬間……。我が家のリビングは即座に「工事現場」と化しました。
説明書を広げる暇さえ与えてくれません。どこからともなく猫たちが集結です。
未完成の台座の上にドヤ顔で鎮座する子。 一番大きな外箱にシュバッと飛び込む子。 完成を待たずに爪とぎを始めちゃう子まで……。
「ちょっと待って、それ今から組むやつ〜!」
「邪魔しないで〜!」
と叫びつつも、目をキラキラさせて群がってくる姿は、嗚呼……可愛くてたまらない!!!
これぞまさに「ネコハラ」! 大歓迎です!!
「そんなに楽しみにしてくれてるなら、頑張って組み立てるからね〜!」と、飼い主のモチベーションも最高潮に達するのでした。
未完成ゆえの魔力
未完成のパーツ、転がるネジ、組み立て途中のアンバランスな構造。 そのカオスな状態こそが、猫たちの好奇心を刺激してやまない「最高のテーマパーク」になっていたのです。
汗をかきかき、猫たちをすり抜けながら格闘すること30分。
ついに立派な爪とぎタワーが完成しました!
完成した瞬間の、あの「謎の冷め感」
……が。
さっきまであんなに群がっていた猫たちが、ス……と一歩引き、遠巻きにタワーを見つめています。
「……なにこれ?(警戒)」と言わんばかりのジト目。
さっきまでの熱狂は一体どこへ行ったのか???
「えっ、使わないの……? あんなにワクワクして邪魔してきたじゃん……!?」
結局、出来上がった立派なタワーには誰も寄り付かず。猫たちが一番夢中で遊んでいたのは、作業後に残ったただの梱包用ビニール袋でした。
人間が汗だくで頑張った努力をよそに、猫たちの「今じゃない感」あふれる冷ややかな視線が、リビングにむなしく刺さるのでした。
たまちゃん本日の一言
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
instagram:@tamtam__111
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