頬がこけている野良猫を保護　1カ月半後の姿に「幸せが詰まってます」「ここまで変われるんですね」と反響

保護猫のビフォーアフターに反響が！

紹介するのは、X（旧Twitter）ユーザー@Neko2Obasanさんが投稿していた愛猫・きなこくん（撮影時、推定2〜3才）のビフォーアフター写真。

まずこちらは、野良猫だったきなこくんを保護する前に撮った一枚です。きなこくんは、飼い主さんの家のベランダから家の中をずっと覗いていたといい、そのときに撮ったものだそうです。

過酷な外生活を送っていたのか、頬がこけていて全体的にほっそりしているきなこくん。険しい表情をしており、どこか寂しそうな様子にも見えます。

そんなきなこくんですが、飼い主さんが保護して1カ月半後に驚きの変化を見せていたのです。

保護して1カ月半後には

1カ月半が経過したアフター写真には、まん丸顔で全体的にふっくらとした姿のきなこくんが写っていました。表情も以前より穏やかになっている印象で、幸せいっぱいなビフォーアフターにグッときます。

飼い主さんに話を聞くと、きなこくんは食欲旺盛だといい、毎日ごはんを驚くほど食べているそう。飼い主さんは2枚の写真を比較して「まるまる太ったなと思いました」と話しており、きなこくんの変化を嬉しく思ったそうです。

こちらの投稿には、「うわあ！だいぶふっくらしましたねえ　健康的でとっても可愛い」「幸せが詰まってますね」「まんまる幸せフェイス　1ヶ月半でここまで変われるんですね」「堂々とした風格！安心と満足な食の結果ですね」などと、X（旧Twitter）ユーザーからたくさんの反響が寄せられています。

くっついて眠るきなこくん、つくしちゃん — （写真左から）きなこくん、先住猫・つくしちゃん

「家猫」としての第2の猫生を歩んでいる、きなこくん。飼い主さんの家で暮らすようになった経緯や、現在の様子について飼い主さんに話を聞きました。

きなこくんとの出会い

元保護猫の先住猫・つくしちゃん（取材時2才）と暮らしていた飼い主さん。きなこくんとの「初めましての出会い」は、衝撃的だったようです。

飼い主さん：
「野良猫だったきなこを初めて見たのは、通行人に空き缶を投げられていた場面を目撃したときです。それから、きなこは我が家のベランダからつくしちゃんを覗きに来るようになって。つくしちゃんともお互い窓越しに鼻挨拶をしたりと仲良くなれそうだと思い、きなこを保護することを決意しました」

警戒心が強いけれど、ナデナデが大好き。「野良猫時代のトラウマが薄まってくれるといいな」と願う日々

きなこくんを保護することに成功した飼い主さん。保護して最初の2週間ほどは夜鳴きがすごかったといい、毎晩大変だったとのこと。

しかし、最近は慣れてきたのか夜鳴きが少なくなり、改善傾向が見られるそうです。

そんなきなこくんは、おっとりしていて穏やかな性格のコ。飼い主さんはきなこくんから爪を出されたり、猫パンチをされたり、威嚇されたりしたことは一度もないのだそう。また、きなこくんは飼い主さんにおなかをナデナデしてもらうのが大好きで、喜んでおなかを見せるそうです。

ただ、野良猫時代の嫌な記憶もあるのか、警戒心が強い一面もあるといいます。

飼い主さん：
「外で人に意地悪をされたことがあるのか、飼い主以外の人の声が外から聞こえるだけで、きなこは隠れて震えたりします。

また、野良猫時代の習性からか食欲がすごくて、つくしちゃんと餌入れを分けているのに両方交互に食べたり、餌袋の音がすると鳴いたりするので、そこはまだ大変です」

警戒心もあるきなこくんですが、少しずつ家猫としての暮らしに慣れてきている様子も見られています。先住猫のつくしちゃんのことが大好きで、つくしちゃんの後追いばかりしていたり、ごはんが欲しいときには鳴いてスリスリしたりと、自己主張できるようにもなったそうです。

安心できるあたたかい居場所を手に入れた、きなこくん。飼い主さんは、「野良猫時代のトラウマが薄まってくれるといいなと思います」と、きなこくんへの思いを話していました。

写真提供・取材協力／@Neko2Obasanさん／X（旧Twitter）
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文／雨宮カイ