猫がエビフライに擬態化!?　独創的な羊毛フェルト作品のかわいさに悶絶

柔らかく温かみのある羊毛フェルト作品。猫モチーフのものがあったらチェックしたくなりますよね！

今回ご紹介するのは、羊毛と陶器の作品を制作している「羊陶Worker omu」さん（@shimeji_omu）。omuさんは、思わずくすっと笑ってしまうような愛嬌のある猫ちゃんの作品を数多く手がけているんです。

猫を擬態化させてみた

ふわっふわな衣を背負い、愛嬌のある表情でエビフライと化した猫ちゃん。これは「ネコふりゃー」という作品で、omuさんの代表的な作品でもあるんです。

このようなユニークでかわいい作品を作るようになったのは、数年前のあるイベントがきっかけだったといいます。もともと羊毛フェルトで猫を制作していたそうですが、せっかくなら「ご当地的なモチーフのものも作りたい」と考え、エビフライに擬態化した猫を作ってみたのだそう。

イベント限定での制作のつもりが、思いのほか好評だったそうで、数年経つ今も「ネコふりゃー」として作り続けているのだとか。omuさん曰く「正確に数えてはいませんが、おそらく今まで千匹以上は揚げ世に送り出したかと…」とのことです！

その後はエビフライだけでなく、ピーマンや大根、みかん、古墳など、思いつきであらゆるものに擬態化した猫を制作しているのだそうです。どの擬態化した猫ちゃんたちもかわいすぎますね♪

目に宿る魅力

omuさんにより擬態化された猫ちゃんたちは、それぞれの個性が垣間見える愛らしい表情がとても素敵ですよね。omuさんによると、作品の最大のこだわりは「猫の目」だそうで、目の表情が作品の印象を大きく変えるため毎回納得のいくまでやり直したりと、こだわりをもって制作しているといいます。

omuさん：
「羊毛フェルトの猫を作り始めてかれこれ11年。初期の頃は猫の目に既成のプラスチックの差し目を使っていたのですが、ある日わたしの作品を見た作家さんが『今でも十分かわいいけど、目にいろいろ表情があればもっとかわいいかも！』と貴重な声をくださいました。

そのときは目の表情まで羊毛で表現するという技術も発想もなく、ピンとこなかったのですが、しばらく作り続けるうちにいろんな毛色の柄で猫を作っても、どこか画一的で個性が薄いなあ…と感じるように。

そこで以前に言われた『目の表情』という助言を思いだし、試しに羊毛で目を表現してみたところ、たったそれだけのことですが羊毛の猫に『意思』や『心』が宿った気がしました。

思えばこれをきっかけに作品への思い入れも愛着も大きく変わり、『羊毛フェルトのぬいぐるみ』的な感覚ではなく、『羊毛フェルトでつくった私の分身』的な感覚になりました」

omuさんが作る猫ちゃんは、機嫌が悪そうだったりアンニュイな表情なコが多いですが、どれも「愛おしい」と思えるコを世に出しているといいます。みんなの顔をよ〜く見てみると、本当に表情が豊かで、思わず手に取りたくなってしまいますね♪

ゆるゆる猫の陶器も

また、omuさんは素敵な陶器の作品も制作しています。こちらは、みかんに擬態化した猫ちゃんの作品。みかんの皮のざらっと感など、細かな部分まで表現されています。

ゆるっとした表情の豆皿もとっても愛らしいです。omuさんの世界観が、硬い陶器でも存分に感じられます。食卓に置いてあったら、ほっこり癒されそうですね。

素敵な作品はInstagramで♪

最後に、今後の制作予定について尋ねてみると嬉しい情報が♪

omuさん：
「作りたいものは無限にあるのですが、なにせ時間が追いついておらず…とりあえず近いうちに、リアル猫サイズの巨大な『ネコふりゃー』を制作するのが目標です。猫雑貨イベントなどで、どーんっと看板がてら鎮座させるのが野望です」