トイレの後に猫砂をかける猫は96％！　気になる行動の理由を獣医師が解説

みなさんの愛猫は、トイレをした後に排泄物に猫砂をかけるようなしぐさをしますか？

【調査】愛猫はトイレをした後に、排泄物に猫砂をかけるようなしぐさをする？

愛猫はトイレをしたあとに、排泄物に猫砂をかけるようなしぐさをする？ — ※2024年10月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査（回答者数 314人）

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、猫の飼い主さん314名に「愛猫はトイレをした後に、排泄物に猫砂をかけるようなしぐさをするか」アンケート調査を行いました。すると、今回の調査では飼い主さんの96%が「する」と回答する結果に！

【体験談】愛猫は、トイレ後にどんなふうに猫砂をかけていた？

トイレの上に座るスコティッシュフォールド・ロングヘア — ねこのきもち投稿写真ギャラリー

では、愛猫はどのような様子で猫砂をかけるようなしぐさをしていたのでしょうか。実際の出来事について、飼い主さんたちから以下のようなエピソードが寄せられています。

念入りに猫砂をかけている

「クンクン嗅いで、前足でニオイがなくなるまでかけてます」

「かなり時間をかけて砂をかけています」

「何度も念入りにザッザッと砂をかけています。たまにトイレから出た後に、また砂をかけに行くこともあります」

「排泄物が見えなくなるまで砂をかけます。また、砂をかけた後の確認をし『トイレをしたから掃除して』と鳴いて教えにきます」

「親の敵みたいにかけてます（笑）」

一生懸命な様子が見られる

「めちゃくちゃ必死に後ろ足でかけます！　そして、おててについた砂を何度もちゃんと取ろうとします（片手の砂を取っている間、もう片方を砂に突っ込んでるので無限ループですが笑）」

「一生懸命隠してニオイ嗅いで、隠蔽してる」

「見当違いのところに一生懸命砂をかけようとしてます。それが可愛くてずっと見てます」

「一生懸命隠そうとしていますが、まったく砂がかからないときがあります」

「まわりに散らばるけど、一生懸命に隠れるまで砂かけしている」

「排泄物のニオイを確認してから、丁寧にそれを隠すように砂をかけます。時折、トイレの外をかいていますが（笑）、一生懸命に作業しているので微笑ましいです」

オシッコとウンチで違いが

「オシッコは、ささっとかけるくらい。ウンチは、ニオイを隠せるくらいてんこ盛りに必死に大量にかけます」

「オシッコのときは特に何もしない。ウンチのときは一度トイレを出た後、入り口に手をかけて何度か前足で砂をかけている」

「いつ見ても必死になって砂をかけている。砂をかけた後は、トイレ近くの壁に対しても砂かけのしぐさをする。オシッコのときはすぐに終わるけど、ウンチのときは激しく長いのですぐにわかる」

トイレのまわりがすごいことに？

「ものすごく盛大に砂かけします。チップが半分以上、トイレ外に飛ばされて、部屋中に散らばります。私がすぐに片付けないと、戻ってさらに砂かけして大変なことになりますので、急いで片付けます」

「どうしてそこまで……と思うくらい一心不乱に砂をかき続けます。そこら中に散らばった砂の掃除が大変です」

猫砂ではなくて……

「砂をかけている素振りだけど、実は砂をかけずトイレのフチをかいて隠しているフリをしてます」

「トイレを済ませた後、近くへ来てフローリングの床で砂をかけるしぐさをします。トイレを済ませたよという合図です」

「砂がないところで、砂をかいているしぐさをする」

「トイレの縁や壁などをカキカキしていることが多い」

「砂をかけるしぐさはしているが、まったく砂をかけられていない。壁ばかり引っ掻いている」

ほかにも、こんなエピソードが！

「必ず全部隠して、そのあと部屋中大暴れ」

「一心不乱に同居猫の分まで埋めている」

「真剣な顔でかいてるが、砂はまったく触らず壁とか空中をかいてる」

「1匹はきちんと砂をかいて隠します。もう1匹はトイレの端っこをかいて、砂をかきません。大体ウンチは隠れてません」

「トイレが終わったことに気づいてほしいときは豪快に撒き散らし、それ以外のときは無難にトイレ内に収まるように砂かけしてます」

「日によってウンチを完璧に埋めるときと､何もせずそのまま放っておくときがある。どんな理由なのか、さっぱりわからない。埋めるときは結構しっかり砂をかけるので、スコップで掘ってようやく見つけるなんてこともあります」

「お兄ちゃんはしつこいくらい砂かけしています。弟くんはトイレ自体を引っ掻いていて、肝心の物にはかかっていなくて、あとで兄ちゃんがかけています。背中が怒っています」

【獣医師解説】猫がトイレをした後、排泄物に猫砂をかけるしぐさをするワケ

猫はなぜトイレ後に、排泄物に猫砂をかけるのでしょうか。その理由について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。

白山先生：
「排泄物には、猫それぞれの特有のニオイが含まれています。猫が排泄物に砂をかけるのは、そういった自分自身のニオイや情報源を隠そうとする本能的な行動のひとつだといわれています。

『敵や獲物に自分の存在を知られたくない』『自分がここで排泄していることを知られたくない』などの理由が考えられています。

多くの猫は、トイレの後に砂かけのしぐさをすると思います。神経質なタイプや外で暮らしていた経験のある猫などは、砂かけのしぐさがよく見られる可能性があるでしょう」

排泄物を隠さない猫の傾向は？

白山先生：
「一方で、砂かけをしないという猫もいます。排泄物を隠さずにそのままにしておくという行動からは、次のようなことが読み取れると思います。

・室内での生活に慣れ、敵や競争相手などがいない場合には自分を隠す必要がない
・縄張り意識が強い、自分を主張したい性質やタイミングである場合には、むしろ隠さない可能性がある
・高齢猫や体調が良くない場合などは、砂をかけない場合もある

性格の傾向でいうと、おっとりしたタイプやマイペースなタイプの猫の場合は、砂をかけずにトイレから出てくるときもあるようです」

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・白山さとこ先生）
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫がトイレをしたあとに見せる行動に関するアンケート』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年12月時点の情報です。
取材・文／雨宮カイ