猫の肉球で性格がわかる？毛柄と肉球の色や柄は関連してる？　誰かに伝えたくなる猫の肉球トリビア

個性豊かな猫の肉球の色。猫の肉球の色には、さまざまなトリビアが隠されていることをご存じでしょうか。この記事では、猫の肉球の色にまつわるトリビアについて、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお話を伺いました。

肉球の色は毛柄と関連している

猫の肉球の色は、親から受け継いだ遺伝子、とくにメラニン色素の量によって変わると考えられています。そのため、肉球の色は毛柄や毛色に関連する傾向があり、以下のパターンに大別されます。

肉球の色と毛柄の関連性

白い毛色の割合が多い猫 → ピンクの肉球になることが多い

黒い毛色の割合が多い猫 → 黒い肉球になることが多い

グレーや複数色が混ざった毛色の猫 → あずき色の肉球 or ピンクと黒がミックスした肉球（ブチ）になることが多い

最近はピンクの肉球が増えてきている

イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコは、敵から見つかりにくい黒と茶のしま模様が特徴の毛柄「キジトラ」。キジトラの毛は黒の割合が多いので、リビアヤマネコの肉球はほとんど黒だったとされています。

しかし、人と暮らすようになってからは白い毛柄の猫が増え、黒の色素が少ない遺伝子が受け継がれるようになりました。その結果、現代ではピンクなどさまざまな色の肉球が見られるようになったのです。

肉球から猫の性格がわかる可能性がある

一般的に、毛柄に組み込まれた遺伝子から、猫の性格の傾向を読み取ることができるとされています。このことから、毛柄との関連性が深い肉球の色からも、猫の性格の傾向を読み取ることができるかもしれないと考えられているようです。

肉球の色から読み取る猫の性格の傾向

ピンクの肉球の場合 → 用心深く神経質な性格の猫が多い

黒い肉球の場合 → 穏やかでフレンドリーな性格の猫が多い

あずき色の肉球の場合 → 人なつこくて遊び好き、親しみやすい性格の猫が多い

ピンクと黒のミックスの肉球の場合 → 穏やかだけれど、気まぐれで気分屋な性格の猫が多い

みなさんもぜひ、愛猫の肉球をチェックしてみてはいかがでしょうか？　新たな発見があるかもしれませんよ。

お話を伺った先生／今泉忠明先生（哺乳動物学者日本動物科学研究所所長）
参考／「ねこのきもち」2022年2月号『じつは性格までわかっちゃう？可愛いだけじゃないねこの肉球、色いろいろ』
文／岩井円佳
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。