猫が好き
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新品には目もくれない。ボロボロを愛する“職人”猫のこだわり【連載】交通事故にあった猫を拾いました#274
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。
そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。
とにかく新しいものが大好き!好奇心の塊、ミライ。
若さあふれるミライの特技は、圧倒的な「目ざとさ」と「フットワークの軽さ」です(笑)
新しい猫用ベッドが届こうものなら、シュバッ!
さらには、そのベッドが入っていたダンボールでさえも、シュバッ!
「私が第一号ですから!」と言わんばかりの圧倒的なスピード感で、どんなアイテムも一番乗りで使い倒すのが彼の流儀です。
若者らしい好奇心旺盛な姿に癒やされつつ、「まあ、新しいものは気になっちゃうよねぇ」と微笑ましく見守る私。
しかし、我が家にはそんなトレンドとは無縁の「独自の美学」を貫く男がいたのです。
ボロを愛する男、たまちゃん
それは……見るも無惨に崩壊しかけた、あの爪とぎベッドです。
爪とぎ部分はとっくに削れ飛び、フチは崩れ、もはや原形をとどめていない……。
新しく買ったふかふかのベッドには目もくれず、たまちゃんはそのボロボロのベッドにスッと身体を収め、実に満足そうな顔でくつろいでいます。
見た目なんて一切気にしない。我が道を往くその姿は、まるで「長年使い込んだ革ジャン」を愛用する、渋い職人のようです。
買い替えたい人間 vs 物持ちがいい猫
「いや、もういい加減に買い替えたい……!!(切実)」
見かねて新品のピカピカな爪とぎベッドを横に並べて置くのですが、ミライが速攻で新品にダイブする横で、たまちゃんは迷わず「ボロ」を選択。
「これが一番しっくりくるんだよ」
とでも言いたげなドヤ顔で、愛用のヴィンテージ・ベッドからこちらを見つめてきます。
人間の「部屋を綺麗にしたい」というエゴなんて一蹴。
思い出(?)の詰まったベッドを愛し続けるたまちゃん。
飼い主の葛藤をよそに、今日も彼は崩壊寸前のベッドの上で、最高に誇らしげなドヤ顔を決めるのでした。
たまちゃん本日の一言
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
instagram:@tamtam__111
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