猫が好き
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目の前にいるのは誰?愛猫だと思って撫でていたのは…【連載】交通事故にあった猫を拾いました#273
ある日、交通事故にあった猫(凶暴)を迎え、一緒に暮らすことになりました。
一時期は安楽死とまで言われた猫様でしたが、気合と根性で見事に復活。
しかし後遺症が残り、野良猫として生きていくことができなくなった、たまちゃん。
そんな猫様をサポートをしていきたい人間と、人の手なんか借りたくない猫様のお話です。
裸眼の世界に現れた『愛しのシルエット』
メガネやコンタクトを外した裸眼の世界は、すべてがぼんやりと霞むファンタジー空間。
そんなド近眼の私にとって、お風呂上がりは「無防備な裸眼タイム」の始まりです。
メガネを外し、脱衣所から出てきたその時。
廊下の薄暗い隅っこに、なにやら「茶色くて丸い影」がポツンと横たわっているのが見えました。
「あ、こんなところで伸びてる! 可愛い〜〜〜っ!」
裸眼のぼやけた視界の中でも、その愛くるしいフォルムは一目瞭然。
私はすっかりデレデレになりながら、愛おしいその影に向かってゆっくりと歩み寄っていったのです。
たまちゃんが2匹!? 目の前に迫る怪奇現象
無警戒に転がる「それ」に胸をキュンとさせながら、デレデレ顔で近づこうとした…その時です。
私の視界の中で、ぬっと静かに気配が動きました。
「ニャー(なにしてんの?)」
「……え?」
驚いて見ると、そこには怪訝な顔で私をじっと見つめる、本物のたまちゃんの姿が。
えっ、じゃあ今、私の足元にいるのは……?
私がまさに今、愛おしそうに撫でようとしている「目の前のシルエット」は一体なんなの……!?
たまちゃんではない“何か“の正体とは…
そして私の手元には、たまちゃんとまったく同じ色・同じ大きさをした謎の茶色い物体。
恐る恐る目を凝らすと、そこに鎮座していたのは……
たまちゃんでも猫でもなく、ただの茶色いバスタオルでした。
「お前だったんかい……!!」
バスタオル相手に赤ちゃん言葉で話しかけ、あまつさえ撫で回そうとしていたアラフォーの私。
目が悪い猫飼いの夜は、こうして誰にも言えない恥ずかしさを抱えながら、むなしく更けていくのです。
たまちゃん本日の一言
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
instagram:@tamtam__111
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