猫が好き
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「壁の中から声が聞こえる……」 救い出された子猫が今では家族の中心に 保護から約4年後の姿にほっこり
飼い主さんと虎吉くんは、どのようにして出会ったのでしょうか。出会いから家族に迎え入れるまでの経緯、そして現在の様子をうかがいました。
「壁の中から猫の声が……」
近くに母猫の姿はなく、すぐに救出。社内で引き取り手を探したものの、なかなか見つからなかったそうです。
「『いなければ保護センターに相談しようか』という声もあったので、『一旦うちで預かって里親を探します』と名乗り出たんです。
でも、ひと晩お世話をしただけで、もうメロメロに。誰にも渡したくなくなりました。夫と話し合い、正式にうちのコとして迎え入れることにしました」
4才になった虎吉くんは「すっごく甘えん坊なコ」に!
トイレやお風呂にもついて行き、帰宅時には玄関でお出迎え。飼い主さんとふたりっきりの時間には、膝の上に乗って30分以上もゴロゴロとのどを鳴らしてくつろぐのが日課です。
また、おやつがなくても名前を呼ぶと走って来てくれる姿に、飼い主さんは「健気でとっても愛おしいです」と話します。
“亭主関白”な一面も?
飼い主さん:
「虎吉は臆病だからこそ、自分のテリトリーに他人が入ってくると反応してしまうのだと思います。でも、根は優しいコで、手を出すときも相手を見て爪をしまっているんです。
なぜか夫にちょっかいを出されたときだけは本気で反撃しますけど(笑)」
頼もしい相棒・はなちゃん “姉御ぶり”にほっこり!
そんな虎吉くんが心を許している家族がもうひとりいます。先住犬のはなちゃん(取材時5才)です。
一方のはなちゃんは、優しく見守りつつも、必要なときにはピシッと注意する姉御肌の頼もしい相棒です。
飼い主さん:
「虎吉が私に甘えに来て、テンションが高いとそのままはなちゃんにもスリスリしようとするんですが、はなちゃんは静かに“ムキ顔”に。虎吉は『やべっ』って顔をして、何事もなかったかのように逃げてきます(笑)」
そんなふたりは、今ではお互いを尊重し合う“ちょうどいい距離感”で暮らしています。窓辺で並んで日向ぼっこをする姿に、飼い主さんは「立派なおとなになったんだな」と感じるそうです。
虎吉くんへの思い
今では家族の中心として、穏やかな毎日をともに過ごしています。
飼い主さん:
「今日までいいコで元気に大きくなってくれて、うれしく思います。いろいろな思いがありますが、虎吉に一番伝えたいことは『私に出会ってくれてありがとう。そして、うちのコになってくれてありがとう』の気持ちです。
虎吉はお出かけができないので、はなちゃんに比べてお留守番も多く、寂しい思いをさせていることもあるかもしれません。それでも、少しでも多く『ありがとう』と『大好き』が伝わっていればいいなと思います」
取材・文/山田リタ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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