犬と猫が仲良くしている姿を見るとほっこりとした気持ちになりますが、どちらかの愛が重すぎると、ときには失敗してしまうことも?
Instagramユーザー
@karinrin_yuzupon_88さんの愛犬・柴犬のかりんちゃんと、愛猫・ゆずちゃん。2匹のやりとりに思わずクスッと笑ってしまうんです!
ゆずちゃんへの愛が深すぎて…
寝転がっているゆずちゃんにちょっかいを出すかりんちゃん。お手てをちょいちょい動かして可愛いんだけれど…ゆずちゃんがなんだかちょっぴり苦しそう? 「かりんちゃん情熱的すぎ!」と思って見ていると…
やっぱり!(笑) これには、ゆずちゃんもたまらず抗議です。
そして、かりんちゃんの元から逃げてしまうという展開に! ゆずちゃんへの愛が深すぎるあまり、ちょっぴり暴走気味になってしまったかりんちゃんなのでした(笑)
捨て猫だったゆずちゃんは、かりんちゃんに助けられた過去が
かりんちゃんに愛されているゆずちゃん。じつは、ゆずちゃんは元捨て猫だったそうで、寒い冬の日にダンボール箱に閉じ込められているところを、かりんちゃんに助けられたのです。
ゆずちゃんとの出会い
とある日、かりんちゃんの様子がいつもと違うと感じながらお散歩をしていた飼い主さん。するとかりんちゃんは、ダンボールの中で凍えていた子猫を見つけたのだそう。飼い主さんはこのときのことを、次のように振り返ります。
飼い主さん:
「ゆずとの出会いは、今の家に引っ越してきて1カ月後のこと。かりんとのお散歩コースもまだ決まってなく、いろいろで。この日は、お散歩の時間もまったく違ったし、かりんはいつになくグイグイ歩くし……。ゆずの『助けて』っていう声が聞こえていたんだと思います」
かりんちゃんは、ゆずちゃんの元へと導かれるように歩いたのかもしれませんね。
手のひらサイズに小さいゆずちゃん。こんなに小さくて、ひとりでは生きていけないようなコが、なぜ捨てられていたのか…。寒くて怖い外の世界から、かりんちゃんと飼い主さんに助け出してもらえて、本当によかったです。
一般的に猫は、箱に入ることが好きなコが多いけれど、ゆずちゃんは箱が大嫌いなのだそう。捨てられていたときのトラウマなのかもしれませんね。また、飼い主さんご夫婦以外の人には、恐怖心を抱いているとも…。きっと、人は怖い存在だと思っているのでしょう。
人の都合で知らない場所に捨てられて、ひとりぼっちになって、ゆずちゃんはどんなに怖い思いをしていたのでしょうか。
一緒に暮らすことになった、かりんちゃんとゆずちゃん
出会った日の夜の2匹。ケージの中のゆずちゃんを見つめるかりんちゃんの姿です。「キミはなんなの?」と不思議そうに思っているのでしょうか。でも、とても優しい眼差しです。
寒くて暗いところへ捨てられていたゆずちゃんは、そのとき、温もりを求めていたかもしれません。母親のように優しいかりんちゃんに出会えて、きっと安心したはずです。
これまで1匹で飼われていたかりんちゃんは、環境の変化に最初は戸惑っていたそう。それでも、2匹はいつだって寄り添っていたといいます。お互いに気になって仕方がない存在だったんですね。
出会って1カ月のころの写真が、とっても微笑ましい! かりんちゃんの腕に、ゆずちゃんがちょこんと座っているんです。
これは、はじめて鼻でちゅっとしたときの瞬間。仲良しの証かもしれませんね。
かりんちゃんとゆずちゃんの関係について、飼い主さんは「親子のような、姉妹のようなふたり。くっついて寝ることはほとんどないけれど、ふたりなりにいい距離感を保ってるんだなって思います」と話してくれました。
ゆずちゃんとの出会いは、きっと運命だった
スクスク成長して、大きく育ったゆずちゃん。飼い主さんとかりんちゃんの愛情もいっぱい受けて、今ではとっても幸せそうです。
飼い主さん:
「かりんとの出会いがなければ、今の場所に引っ越すこともなかったし、ゆずがいたあの空き地へ歩いて行くなんて、100%なかった。本当に不思議な出会いでした」
もしもあのとき、かりんちゃんが気づいてくれなかったら……ゆずちゃんはどうなっていたかわかりません。
優しく愛情深いかりんちゃんに見つけてもらえて、ゆずちゃんの命は繋がりました。運命の出会いをしたワンコとニャンコは、今も強い絆で結ばれています。
参照/Instagram(
@karinrin_yuzupon_88)
取材・文・構成/雨宮カイ