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FIP(猫伝染性腹膜炎)ドライタイプと診断されました。皮下輸液について教えてください。
FIP(猫伝染性腹膜炎)ドライタイプと診断されました。皮下輸液について教えてください。
猫伝染性腹膜炎は、ウエットタイプとドライタイプという2つの型に分かれます。どちらの型も発症すると発熱、食欲の低下、嘔吐や下痢が見られ、しだいに体重が減少していきます。ウエットタイプの特徴は、腹膜炎や胸膜炎を起こし、腹水や胸水が貯留することです。ドライタイプでは、症状が進むと中枢神経系(脳・脊髄)に炎症が起こり、麻痺や痙攣(けいれん)、行動異常などの神経症状が現れたりします。目や腎臓、肝臓など他の臓器にも症状があらわれることもあります。
どちらの型も現在のところ効果的な治療方法は見つかっていません。病気の進行を遅らせるためには、対症療法といって、現れている症状に対して治療をしていきます。皮下輸液も対症療法の一つとして行います。猫伝染性腹膜炎の初期に見られる食欲低下や嘔吐、下痢によって引き起こされる脱水などに対する治療です。
輸液の方法は静脈内輸液と皮下輸液の2つの方法があります。静脈内輸液は猫を長時間おとなしくさせていなければなりません。ですから、多くの場合、猫に負担がかからないように、短時間で輸液剤の投与ができる皮下輸液を行います。皮下輸液の場所は背中です。猫の背中の皮下にはゆとりがあるので、一日分の輸液剤をここに溜めておけます。皮下に溜まった輸液剤は徐々に体内に吸収されていきます。重度の脱水がある場合は皮下に溜まった輸液剤を吸収ができないこともあります。ですから、皮下輸液は、比較的、脱水が軽症の場合に行われる方法です。
どちらの型も現在のところ効果的な治療方法は見つかっていません。病気の進行を遅らせるためには、対症療法といって、現れている症状に対して治療をしていきます。皮下輸液も対症療法の一つとして行います。猫伝染性腹膜炎の初期に見られる食欲低下や嘔吐、下痢によって引き起こされる脱水などに対する治療です。
輸液の方法は静脈内輸液と皮下輸液の2つの方法があります。静脈内輸液は猫を長時間おとなしくさせていなければなりません。ですから、多くの場合、猫に負担がかからないように、短時間で輸液剤の投与ができる皮下輸液を行います。皮下輸液の場所は背中です。猫の背中の皮下にはゆとりがあるので、一日分の輸液剤をここに溜めておけます。皮下に溜まった輸液剤は徐々に体内に吸収されていきます。重度の脱水がある場合は皮下に溜まった輸液剤を吸収ができないこともあります。ですから、皮下輸液は、比較的、脱水が軽症の場合に行われる方法です。
ミックス|C|3歳3カ月
監修/ねこのきもち相談室 担当獣医師
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