猫と暮らす
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飼い主が帰宅するとすぐにウンチをするのはなぜ? 猫のトイレにまつわるQ&A
そこで今回は、飼い主さんからよせられた「猫のトイレにまつわる“気になる疑問”」を5つ取り上げ、獣医師の小林清佳先生にお答えいただきました。
Q1.複数飼いのトイレのお世話で気を付けることは?
複数飼いの場合、猫同士の関係性によっては、弱い立場の猫がトイレに入るのに常に遠慮がちだったり、立場が上の猫の排せつ物があるとそのトイレを避けたりすることも。そういった猫は隠れて排せつしたがる傾向があるので、少し奥まった場所にトイレを置くなど、関係性に配慮したトイレの配置を心がけるとよいでしょう。
Q2.砂の入れ替え時、入れ替え前の砂も入れたほうがよい?
トイレ砂の種類を替えるときでなければ、基本的にすべて入れ替えてよいでしょう。砂を一新することに不安がある場合は、複数ある猫トイレのうち1台の砂をまず入れ替え、砂が古いトイレと分け隔てなく排せつするかどうかを確認する方法をおすすめします。
Q3.留守番後、帰宅した飼い主の顔を見るとすぐにウンチをするのはなぜ?
飼い主さんがいる前で排せつすると、すぐに片付けてくれることを覚えていて、そのタイミングを待っているのかもしれません。もしくは、飼い主さんの留守中に眠り続けていた猫が帰宅を合図に活動し始め、便意をもよおすといったルーティンができている可能性も。
Q4.災害時などの緊急時、トイレ環境はどう整えればよい?
自宅には、ケージとその中にトイレを置いて猫の“避難所”をつくり、ふだんから使っておくと安心です。
また、緊急時にトイレ容器を持ち出すのは現実的ではないので、愛用中のトイレ砂だけ防災バッグに少量入れて、持ち出すようにしましょう。避難先で段ボール箱などを使って即席トイレを作ることになっても、なじみのある砂があれば、猫も多少は安心できるはずです。
Q5.排せつのあと床にお尻をこすりつけるような動きをするのはなぜ?
骨盤から肛門までの部位に便が残ってしまっている場合など、便秘気味の猫に見られることが多いほか、逆に下痢気味の猫がお尻をこすりつけることもあります。排せつ時に肛門腺の分泌物が一緒に出るため、その違和感でこすりつけるという説もありますが、このしぐさや便がよくない状態が続く場合は早めに受診するようにしましょう。
参考/「ねこのきもち」2025年1月号『2062人に聞いた! 環境づくりから気になる行動まで ニャ論トイレ調査』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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