ミケとサビは、その毛柄をつくる遺伝子に起因して基本的にメスになり、ユニークな毛色パターンが見られるのが特徴です。今回は、そのような毛柄の特徴、メスならではの性格傾向など、猫写真家兼猫研究家の石原さくらさんに教えていただきました。
記事の最後には貴重なオスのミケ&サビも登場するので、そちらもお見逃しなく!
黒・オレンジ・白の組み合わせが「ミケ」
「“三毛”の名の通り、黒・オレンジ・白の3つの毛色が組み合わさっています。背中側やしっぽに黒やオレンジが、お腹側に白が現れるのが一般的。また、鼻の色はピンクやオレンジ、瞳の色はイエロー系とグリーン系が多いでしょう。
遺伝子的に、ミケはほぼメスしか生まれないため、メスらしい“わがまま”と“気まぐれ”な性格が目立つ傾向に。頭がよくて計算高く、仲のよい猫であっても嫌なことは受け入れず、そのときの気分で行動する印象です」(石原さん)
ミケの特徴的な毛色パターンはおもに3つ
しまミケ
「黒・オレンジ部分にしま模様が入った毛色は、“しまミケ”とも呼ばれています。現在の日本では、しまミケが主流です」(石原さん)
薄ミケ
「全体的に色が薄まった毛色は、“薄ミケ”もしくは“パステルミケ”と呼ばれています。ちなみに写真の猫は、“薄”+“しま”のミケなので、“薄しまミケ”です」(石原さん)
とびミケ
「白い毛色の割合が多いと、黒・オレンジが体のあちこちにブチとなって表れます。そんな柄が飛び飛びの様子から“とびミケ”と呼ぶことも」(石原さん)
黒・オレンジの組み合わせが「サビ」
「サビ柄は、黒とオレンジが混じった毛柄です。この2色がどのような割合になるかは猫によって異なり、同じ模様はふたつとないほど、複雑なのか一般的。また、鼻の色は黒やオレンジ、瞳の色はイエロー系が多いでしょう。
サビも遺伝子的にメスしか生まれませんが、性格はミケに比べて穏やかな傾向にあり、“賢い”と感じている飼い主さんが多いでしょう。また、子育て上手で、お世話好きなイメージもあります」(石原さん)
サビの特徴的な毛色パターンはおもに2つ
麦わら
「しま模様が全身に入ると“麦わら”と呼ばれる毛色に。キジトラ柄に似ています」(石原さん)
薄サビ
「黒い部分がグレーのような淡い色合いになると“薄サビ”もしくは“パステルサビ”と呼ばれます」(石原さん)
超レア!ミケ&サビ猫のオス猫!!
ミケやサビにオスが生まれる確率はとても低く、その確率は数千匹~3万匹に1匹程度という説も。そんな貴重なオスの猫・ディアナくん(ミケ)とココくん(サビ)を迎えた飼い主さんのエピソードを紹介します。
獣医さんも大興奮! 去勢手術のときにオスだと判明!!
「優雅な姿に魅かれ、人生初の猫はメインクーンと決めていました。親切なブリーダーに出会い、キジトラとミケのきょうだい猫を迎えることに。キジトラはアポロン、ミケはディアナと命名。去勢・避妊手術を受けるためにかかりつけの動物病院を受診すると、院長先生から『大切な話があります』と……。何事かと思ったら、ディアナがじつはオスだったと先生が大興奮! それまで、睾丸が体の中に入っているという特異体質だったのと、ミケ柄だったので、メスだと疑わなかったそうです。ただ私はこのコと決めていたので、オスでもメスでもまったく気にすることなく、今となっては笑い話です。そんなディアナとアポロンは、わが家に幸運と癒しをくれる、自慢の“息子”です」(M・Tさん)
「サビっ娘倶楽部」のメンバーからも歓喜の声が!
「生後間もないココを保護して動物病院へ連れて行ったとき、『サビ柄はメスだからね』と獣医さん。しかしその後、成長具合を見てもらうために受診した際、じつはオスだと判明。初めて見るオスのサビだからと、おまたの写真を撮らせてくれといわれました(笑)。私も夫も初めて飼う猫だったので、そこまで珍しいとは感じておらず。ただ、インスタグラムの“サビっ娘倶楽部”に参加した際、メンバーの方々に『スゴイ、サビのオスだ~!』と喜ばれて、実感がわきました」(N・Tさん)
いかがでしたか?
個性的な柄が多くて、猫好きの中にもファンがたくさんいる、ミケ&サビ猫でした。
お話を伺った人: 石原さくらさん(猫写真家、猫研究家)
参考/「ねこのきもち」2022年1月号『今年は毛柄×性格で! ニャ論調査』、2022
年3月号『キュンなミケ&サビ猫、集まりました!』
文/ねこのきもち編集室