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柴犬のもとに4匹の子猫が! 「生存は難しいかも」と言われるも、みんな立派に成長

保護猫や保護犬との出会い——それは、突然やってくることがあります。
見つめ合う子猫とこむぎちゃん
@shibainu_komugi_uehara
Instagramユーザーの@shibainu_komugi_ueharaさんは、4匹の子猫を保護することになったのですが、その出会いも突然でした。

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、子猫たちとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2019年1月/2022年4月に取材)お話を聞きました。

偶然が重なった子猫との出会い

子猫を見つめるこむぎちゃん
4匹の子猫を見つめる犬のこむぎちゃん
@shibainu_komugi_uehara
2018年7月末、仕事中だった飼い主さんは、ご主人から「ランニング中に、国道脇の草むらで鳴いている4匹の子猫を見つけた」と連絡があったのだそう。

ご主人によると、辺りを見渡しても親猫はいなかったといいます。さらにこの日は、記録的な猛暑。保護する以外の選択肢はないと、ご主人は4匹の子猫を家に連れて帰ることに。
保護した子猫
@shibainu_komugi_uehara
じつはこのとき、飼い主さんの家は建て替え中のため、家から少し離れたところのアパートに仮住まいをしていました。ご主人が子猫を見つけた場所は、もともとの家ならランニングで通ることはなかった場所だったのです。

さらにその日は、いつものランニングコースではなく、なんとなくの気分でその道を走っていたのだとか。さまざまな偶然が重なり合い、4匹の子猫と出会ったのでした。

4匹の子猫を見守る先住犬のこむぎちゃん

4匹の子猫を見守るこむぎちゃん
保護直後の様子
@shibainu_komugi_uehara
飼い主さんの家には、先住犬のこむぎちゃんがいます。子猫たちと初めて対面したこむぎちゃんは、ダンボールの周りをまわったり覗き込んだり、ご主人の顔を見たりと、落ち着かない様子だったといいます。
飼い主さん:
「病気なども心配だしエアコンが効いた部屋は寒いので、ダンボールは洗面所に置いて、こむぎとは隔離しました。こむぎは心配そうに洗面所に続くドアのほうをずっと見つめて、鳴き声がするとソワソワしていましたね」
こむぎちゃんは戸惑いつつも、子猫たちのことをずっと気にかけていたようです。

1匹も欠けることなく、すくすくと成長

4匹の子猫を見守るこむぎちゃん
@shibainu_komugi_uehara
飼い主さんご家族の献身的なお世話のおかげで、成長していく子猫たち。子猫たちの目が見えるようになった頃には、哺乳器をシャカシャカ振ると競うように飼い主さんの膝の上によじ登ってくるほど、元気いっぱいな様子を見せていたそうです。
動物病院で初めて4匹を診てもらったとき、先生から「このコたちは生後10日~2週間。1カ月後に1匹残れば拍手もの。それほど、これくらい小さいコの生存は難しい」と言われたといいます。

しかし、生後2カ月を過ぎた頃の検査では1匹も欠けることなく、体重も順調に増加していたそうです。
見つめ合う子猫とこむぎちゃん
保護した直後から、お隣さんの申し出で昼間は子猫たちを預かってもらい、お世話に協力してもらったそう。毎日、お隣から帰ってくる子猫たちの点呼をするように、こむぎちゃんがみんなを迎えていたのだとか。
@shibainu_komugi_uehara
周囲からの愛情をたくさん受けて育った子猫たち。優しいこむぎちゃんの存在も、とても大きかったといいます。みんなでお留守番ができるようになると、こむぎちゃんは子猫のケージがある部屋でいつも寝ていたそう。

子猫たちもこむぎちゃんもお互いのことが大好きなようで、仲良く遊ぶ姿も見られるようになったそうです。

一度は里親募集も考えたけれど…

生後4カ月頃の様子
生後4カ月頃の様子
@shibainu_komugi_uehara
当初、飼い主さんご家族は子猫たちを里親募集に出すことも考えていました。そのため、子猫たちに名前はつけずに、1号・2号・3号・4号と呼んでいたのだそう。

しかし、保護してから4カ月を過ぎた頃、飼い主さんの気持ちに次第に変化が表れ、4匹全員をこのまま家族に迎えることに。子猫たちには、正式にいちご・にーご・サン・シィと名前を付けたのでした。

さまざまな好運が重なって出会えた子猫たちについて、飼い主さんは「元気に育ってくれてありがとう!」と、思いを話していました。

【子猫たちのその後に迫る】前回の取材後、どのような日常を送っているのかを聞いた!

キャットタワーでくつろぐいちごくん、にーごくん、サンちゃん、シィちゃん
成長したいちごくん、にーごくん、サンちゃん、シィちゃん
@shibainu_komugi_uehara
前回の取材から約3年が経過し、いちごくん、にーごくん、サンちゃん、シィちゃんはすっかり大きくなりました。その後のエピソードについて、飼い主さんに改めてお話を聞きました。
——まずは、4匹の成長についてどのように感じていますか?
飼い主さん:
「とても立派に成長してくれました。近所で見る猫さんたちに比べて、体が大きくて毛が長いことにもビックリしました。

『ノルウェージャンフォレストキャットに似ている』と言われたこともあり、たしかにそっくりだなと。『もしかしたら、このコたちのパパかママが、ノルウェージャンの血を引くコなのかな…?』なんて思っています」
——あんなに小さかったコたちがたくましく成長してくれた姿を見ると、感慨深いものがありますよね。
飼い主さん:
「そうですね。よくテレビなどで『タイムマシーンがあったら、過去に行くか? 未来に行くか?』という話がありますが、私は絶対に過去に行きたいです。

過去に行って、にゃんこずのパパとママに会いたいですし、どうしてあのとき4匹は草むらにいたのか知りたいですね」

新居では、ほっこり癒される光景がたくさん見られる!

外を眺める猫たち
@shibainu_komugi_uehara
——前回の取材後に新居に移られたそうですね。みんなで新しい家に引っ越して、どのような生活を送っていますか?
飼い主さん:
「当初、新しい家のテーマは『こむぎと暮らす』というこで、犬と暮らす仕様をいろいろ考えていました。

にゃんこずを迎えることは予定外でしたが、こむぎ用に作った内土間や小上がり下の秘密基地、ドッグランが見える窓、リビングと廊下を繋ぐドアの小窓は、にゃんこずにとってもお気に入りの場所になったようでよかったです!」
外を眺める猫たちとこむぎちゃん
@shibainu_komugi_uehara
——新居でもみんなで楽しく暮らしているようですね。こむぎちゃんの様子はいかがですか?
飼い主さん:
「新居では、私たちが仕事の日はにゃんこずは1つの部屋でフリーに、こむぎはリビングでフリーにしてお留守番をさせるようになりました。

しかしある日、帰宅するとこむぎがにゃんこずの部屋にいたんです。にゃんこずの部屋に入るドアは押せば入れますが、出るためには手前に引かなければならないため、こむぎが入ったはいいけど出られなくなったんだと思いました。

偶然のことかと思いましたが、次の日もその次の日も、こむぎはにゃんこずの部屋に入っていて。『一緒にお留守番したかったのかな? 心配だったのかな??』と。こむぎはにゃんこずが来てから、とても甘えん坊になりましたね」

こむぎちゃん・にゃんこずの存在に感謝

シィちゃんとこむぎちゃん
「シィちゃん、大きくなったね」
@shibainu_komugi_uehara
——改めて、4匹やこむぎちゃんと過ごす日々をどのように感じていますか?
飼い主さん:
こむぎがいたからにゃんこずを保護しようと思えたし、こむぎがにゃんこずを受け入れてくれたから、『にゃんこず全員をうちのコにできる、うちのコにしよう』と思えました

今は、うちに遊びに来てくれる地域猫や、近所の地域猫のお世話も少しだけですがしています。こむぎがいたから、にゃんこずと出会ったから、私もパパも地域猫たちのことも愛おしく思えるようになったんだと思います。

私たちが与えることよりも、こむぎやにゃんこずからもらうもののほうが本当に本当に多く、毎日とても幸せを感じています」
写真提供・取材協力/Instagram(@shibainu_komugi_ueharaさん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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