猫が好き
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皮膚病を患っていた野良猫を苦労の末に保護 人馴れしていないけれど、少しずつ心を開く様子にグッとくる
黒猫・ムーンくんとの出会い
2024年6月、飼い主さんの家の近くに初めて顔を出すようになったムーンくん。そんなムーンくんを遠くから見守っていた飼い主さんは、ある日、ムーンくんの顔に皮膚病のような症状があることに気づきます。
悩んだ末に市の動物愛護担当の協力を得て、安全な方法で保護を試み、無事に成功したといいます。
重度の皮膚病を患っており、薬の投与による治療を始めることになりました。ところが、自宅で隔離部屋を整えている最中、警戒心の強いムーンくんは一瞬の隙を突いて外へ逃げ出してしまいました。
それでも飼い主さんは根気強く見守りを続け、約2カ月後に再び保護に成功。こうして、ムーンくんとの暮らしが始まりました。
少しずつ、少しずつ心を開いてくれるように
保護後もしばらくは心を閉ざしたままで、半年以上もケージの中でじっと動かない日々が続きました。人がいないときにはカーテンを登って網戸を破ろうとするなど、必死に外へ出ようとしていたといいます。
「私が触ろうとすると固まるか猫パンチをしてきますが、最近はほかの猫たちの力も借りて、ムーンは少しずつ家の中を動き回るようになりました。逃げようとする様子もなく、私のそばで眠ってくれるようにもなっています」
一方で、こたつくんと先住猫のルイくんの間には、まだ少し距離があるそうです。ムーンくんはそんな2匹の間に立ち、そっと仲を取り持つように振る舞っているのだとか。
飼い主さんは、「ムーンの男気に惚れ惚れしています」と話していました。
「いつか甘えてくれる日まで」
“家猫”として修行中のムーンくんへ、飼い主さんは今の思いをこう語っていました。
「早くみんなで仲良く過ごせるようになってほしいです。私にも甘えてくれるようにならないかな、と期待しています」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年11月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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