猫があごを乗せてくるのはなぜ？　そのしぐさに隠された愛情と安心のサインとは

気づけば、愛猫がそっとあごをあなたの腕や足に乗せてくる――そんな光景に心が和んだことはありませんか？　この「あごのせ」行動には、猫の深い心理や信頼のサインが隠れています。

今回はその行動の意味について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本先生が解説します。飼い主さんが知っておきたいポイントもまとめてもらいました。

あごを乗せる＝リラックスと信頼の証

猫があごを何かに乗せてじっとしている姿は、見ているだけで癒されるものですが、これは単なる「楽な姿勢」ではありません。猫にとって、あごを預けるという行動は警戒心を解いた状態であり、安心しきっているといえます。

特に、飼い主さんの体の一部に、猫があごを乗せてくる行動は、飼い主に対して深い信頼や安心感を抱いている証だと考えられます。体温や匂いから安心感を得ているとも言われており、まさに「好き」「安心」「甘えたい」という感情が混ざったしぐさといえるでしょう。

どこに乗せるかでわかる猫の気持ち

猫があごを乗せる場所によって、そのときの気分や心理状態が読み取れる場合もあります。以下はよくある例です。

①腕や足にあごを乗せる
→飼い主さんにもっと甘えたいという気持ちが強くあらわれている場合が多く、飼い主さんとの関係をより近づけたいというサインでもあります。

②クッションや家具にあごを乗せる
→単純にリラックスしている状態で、安心できる場所でくつろいでいる証拠です。

③別の猫やペットにあごを乗せる
→相手との信頼関係ができている場合に見られる行動です。

猫との距離がぐっと縮まるタイミング

あごを乗せてくる猫のしぐさは、飼い主さんにとってはご褒美のようなものですよね。猫が心を許しているからこそ見せてくれる行動であり、そのタイミングで優しく声をかけたり、軽くなでてあげると信頼関係がさらに深まります。

ただし、眠っているときや完全にリラックスしているときにしつこく触るのは控えましょう。猫が求める距離感を大切にしながら、ふれあいの時間を楽しんでください。

文／ねこのきもちWeb編集室　監修／いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

CATEGORY 猫が好き

2025/12/12 UP DATE