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「入れて」と窓に張り付いた夜から9年 ワイルドだった元野良猫が、今ではすっかり甘えん坊に

野良猫として出会い、家族として迎えて9年。ある夜、窓に張り付いて鳴いたその姿が、すべての始まりでした。

野良猫・にゃんきちくんとの出会い

野良猫時代のにゃんきちくん
野良猫時代のにゃんきちくん。飼い主さんの帰りを待つ姿もあった。
@asokoasokoasobo
紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@asokoasokoasoboさんの愛猫・にゃんきちくん(取材当時、推定9才)。

ある朝、ゴミを捨てに外へ出ると、1匹の野良猫が「ニャーニャー」と鳴きながら後をついてきたといいます。それが、にゃんきちくんでした。

当時、飼い主さんは会社の寮に住んでおり、一緒に暮らすことはできませんでした。そのため、にゃんきちくんをそっと見守る日々が続いたといいます。
野良猫時代のにゃんきちくん
野良猫時代のにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
それ以来、顔を合わせるうちに、少しずつ距離が縮まっていきました。冬になると、飼い主さんが玄関先に簡易的な寝床を用意。にゃんきちくんは、毎晩そこで眠るようになったそうです。

夜には外で膝に乗せて、数時間一緒に過ごす——そんな日々が続き、にゃんきちくんと飼い主さんの仲はより親密になっていきました。

「じゃあもう寝るね」と聞いて、にゃんきちくんは……

くつろぐにゃんきちくん
にゃんきちくんを迎えた日のこと。「自らキャリーに入り、新居にも警戒するそぶりなく、すんなり家猫になりました」と飼い主さん。
@asokoasokoasobo
とある夜、いつものように「じゃあもう寝るね」と声をかけ、にゃんきちくんを寝床に置いた飼い主さん。ところが、その日は様子が違いました。

飼い主さん:
「いつもならすぐに寝床に入るのに、にゃんきちは窓に張り付いて鳴き始めたんです。『入れて入れて』と言うように鳴く姿に、『このコと一緒に暮らしたい』と強く思いました」
窓から外を眺めている、にゃんきちくん。
家に迎えてすぐのころのにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
ちょうどそのころ、同僚とルームシェアする話が持ち上がっていたこともあり、飼い主さんは猫と暮らせる住まいへの引っ越しを決意。すぐに準備を進め、正式ににゃんきちくんを家族に迎えることになりました。

「おとなの猫」かと思いきや……

推定1才ごろのにゃんきちくん。
推定1才ごろのにゃんきちくん。当初から人懐っこく、動物病院でもおとなしく診察させてくれるのだそう。
@asokoasokoasobo
飼い主さんはにゃんきちくんを迎えてすぐに、動物病院へと向かいました。立派な体つきだったため成猫だと思っていたそうですが、獣医師から思わぬ言葉が。

飼い主さん:
「キャリーから出した瞬間、先生に『でっっっかいな!』って笑われました。

体重を量ると7.2kg。出会ったときからすでにそこそこの大きさだったので、ずっとおとなの猫かと思っていたんですが……。なんと、まだ推定1才だったそうです」
去勢手術を終え、飼い主さんの家に帰ってきたときのにゃんきちくん。
去勢手術を終え、飼い主さんの家に帰ってきたときのにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
獣医師によると、「太っているわけではなく、ただ体格が大きいだけ」とのこと。飼い主さんは、にゃんきちくんの健康に気を配りながら過ごしていくことにしました。

ワイルドだった野良猫、今ではベタベタ甘えん坊

まったりするにゃんきちくん
まったりするにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
月日は流れ、にゃんきちくんは現在、推定9才になりました。今では食欲や体重も落ち着いているものの、大きめボディは健在。見た目も、お迎え当初と比べてふわっとした印象になったそうです。
「またぼくを置いていくのですか」といった表情のにゃんきちくん。
「またぼくを置いていくのですか」といった表情のにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
野良猫時代のにゃんきちくんは、ワイルドな気質の持ち主。縄張り争いの喧嘩で、顔に大怪我をして帰ってきたこともありました。

家に迎えた当初は、人懐っこい一方でどこかドライな一面もあったそうですが、今ではすっかりベタベタの甘えん坊だといいます。

飼い主さん:
「たまに窓際へ日向ぼっこをしに行ったりはしますが、基本的にはずっと私のそばにいます。仕事に出かけるときには『行かないで!』と足に飛びついてきたり、『置いていくんですか?』みたいな顔をされます(笑)」
眠るにゃんきちくん
「おおきいバブちゃん、行ってくるね」と飼い主さん。
@asokoasokoasobo
また、面倒見の良さもあるというにゃんきちくん。おおらかな一面も見せています。

飼い主さん:
「授乳中の子猫を少し預かった際には、ふんふん言いながらニオイを嗅いで面倒を見ていたので、割とおおらかなタイプなのかなと。ただ、人間の子どもはちょっと苦手みたいです」

にゃんきちくんへの思い

飼い主さんをじーっと見つめるにゃんきちくん。
飼い主さんをじーっと見つめるにゃんきちくん。
@asokoasokoasobo
にゃんきちくんと出会って9年が経ちました。まもなく推定10才を迎えるにゃんきちくんに、今何を思うのでしょうか。

飼い主さん:
「あっという間に9年が経ち、シニアに差し掛かりました。今のところ健康面に問題はありませんが、最近は仕事で帰りが遅くなることも多くて……。もう少し一緒にいる時間を増やせるようにしたいと思っています。

猫の腎臓の薬が実用化されるというニュースもあり、当初思っていたより長く一緒に暮らせるかもしれません。自分も健康に気をつけて、にゃんきちと過ごす時間を大切にしたいです」
写真提供・取材協力/@asokoasokoasoboさん/X(旧Twitter)
取材・文/山田リタ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2026年1月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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