猫が好き
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「人生がとても愛に満ちたものに」 “かぎしっぽ”の元保護猫がもたらした幸せとは? 愛猫と飼い主さんの絆に感動
■譲渡会で出会った運命の茶トラ猫・マイケルくん
飼い主さん:
「私は『ドラたろう』と名付けるつもりでいたのですが、顔を見ると『マイケル』でしかなかったので、そのまま命名しました」
飼い主さんにとって、猫と暮らすのはマイケルくんが初めて。今年4月、元保護猫の女の子で推定年齢10歳だった「心」ちゃんを虹の橋へ見送りました。現在、おうちには、マイケルくんのほかに、ウエストハイランドホワイトテリアの男の子で16歳の「こたろう」くん、元保護猫の男の子で8歳の「てん丸」くん、同じく元保護猫の女の子で推定年齢10歳またはそれ以上の「みみ」ちゃんが暮らしています。
飼い主さんが、マイケルくんと出会ったのは、2019年7月のこと。保護猫の譲渡会に参加したことがきっかけでした。体が大きくてかわいらしいマイケルくんに一目惚れした飼い主さん。すぐに里親に名乗りを上げますが、マイケルくんには、里親希望のオファーが殺到していたそうです。
飼い主さん:
「譲渡会には、母と参加しました。保護主さんの手厚いケアを受けて、健康状態も良く、人間にも慣れていたマイケルはとても人気だったようです。熱心にアピールしたところ、保護主さんに信頼していただき、我が家の一員になりました」
飼い主さんによると、マイケルくんはおうちにやって来たその日から、まるでずっと一緒に暮らしていたかのように落ち着いていたそうですよ。
飼い主さん:
「家に着いてから、譲渡の手続きを済ませる間、マイケルは私の部屋へ。しばらくして、様子を見に行くと、私のベッドの真ん中で、足を伸ばしてくつろいでいる姿を見て衝撃を受けました。大物です。お外で人から良くしてもらったことしかないのでしょうね」
■犬1匹、元保護猫3匹との愛ある暮らし 飼い主さんの意識に変化も
飼い主さん:
「とにかく甘えん坊で、わがまま。自己主張が強く、意地っ張りで暴れん坊でもあります。私のことが大好きで、私がトイレなどに行って、姿が見えなくなると大きな声で鳴いて呼ぶことも。体は大きいのにやることなすこと、まるで子猫のようです」
また、マイケルくんはとても好奇心旺盛。何にでも興味を示して、すぐに物を口にいれてしまうため、飼い主さんは目を離すことができないそう。甘えているときや自分のしてほしいことに応じてもらえないと“甘噛み”して、飼い主さんを困らせることもあるようです。
飼い主さん:
「母猫や“きょうだい”猫と一緒に育たなかったこともあってか、猫同士のあいさつやルールなどがわからないようです。そのため、ほかのねこたちもマイケルとどう接してよいかわからず、今は、距離を取っています。一言でいうと、“手のかかる子”なのですが、元気でよく食べ、病気をすることなく、とても健康。突然、やんちゃな子どもの母親になったような感じがしていますが、何をされても大切な愛しい我が子です。ほかの子たちと疎遠であっても、『ママはずっと愛しているからね』と、日々伝えています。どうやら伝わっていない様子ですが……」
飼い主さんは、もととも犬派で、猫は苦手でした。ところが、マイケルくんとの出会いをきっかけに、保護猫について知り、てん丸くんとみみちゃんをお迎えすることに。また、こたろうくんとはこれまで姉弟のような関係でしたが、こうして家族が増えたことで親としての自覚が芽生えたといいます。
飼い主さん:
「人生がとても愛に満ちたものになりました。くるんと丸まった“かぎしっぽ”に愛を引っかけて、私の心と人生を助けに来てくれたマイケル。日々、猫に生かされていると感じています」
最後に、飼い主さんに“猫と暮らす魅力”について伺いました。
飼い主さん:
「猫との暮らしは、もちろん大変なこともあります。でも、家に帰ると猫たちが『待っていたよ』と出迎えてくれるのはとてもうれしいもの。だいたいの嫌なことや辛いことは忘れてしまいます!毎日、同じお布団で一緒に寝て、朝は一緒に起きて、全力で愛情を注ぐことができる相手がいることは、この上ない幸せ。どうかこのまま健やかに、たくさん食べて、たくさん甘えて、ふかふかのお布団にくるまれながら一生を過ごしてほしいです。猫たちのそんな暮らしを守るためなら、私は生きていけます!」
飼い主さんにとって、マイケルくんは頼もしいヒーローのようですね。これから少しずつ、“きょうだい”との関係からいろいろなことを学びながらマイケルくんも大きな成長を遂げることでしょう。飼い主さんのX(旧Twitter)では、マイケルくんたちのにぎやかな日常をかいま見ることができますよ。
写真提供・取材協力/@uchinikonaikaさん
取材・文/佐東みかん
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