猫が赤ちゃんにとる不思議な行動の理由とは
猫が赤ちゃんをジーッと見ていることがあるのはなぜ?
猫が背後から赤ちゃんをこっそりと眺めたり、遠くから真剣に見つめたりなど、赤ちゃんならではの声や動きに反応している姿を目撃する飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫は警戒心が強い動物のため、予測不能な動きをする赤ちゃんが気になって目で追ってしまうことがあるようです。さらに赤ちゃんは独特の声や音を発するので、それが猫の注意を引き付ける合図になっている可能性もあります。
猫と赤ちゃんに相性ってあるの?
同じ環境にいても少し大きくなったお子さんと赤ちゃんとでは猫の接し方が異なる場合があります。これは相性の良い悪いではなく、警戒を緩めるか緩めないかの違いだと考えてよいでしょう。
寝相が悪く猫に対して乱暴になりがちな赤ちゃんには近寄らず、少し大きくなって猫への接し方を学習し始めたお子さんには近づくという猫も多いです。このような行動が見られたら、猫が少し大きくなったお子さんに対して警戒を緩めたのだと考えてよさそうです。
猫が赤ちゃんを気遣っているように見えることがある
寝ている赤ちゃんが起きないようにソローっと歩いたり、赤ちゃんの側で寝ていたりと、猫が赤ちゃんを気遣うような行動をとることがあります。これは赤ちゃんが物音で起きることを学習した猫が、赤ちゃんを起こさないようにとっている行動といえます。
赤ちゃんが起きて泣き始めるのを騒がしいと感じているがゆえに、それを避けているのかもしれませんね。また寝ている赤ちゃんの手に優しく触れる猫もいますが、これはこっそりと赤ちゃんの反応をうかがっている可能性が高いです。
最初が肝心!赤ちゃんを自宅に迎えるときに気を付けること
赤ちゃんが生まれたときやお客さんとして自宅に招いた際に、猫が赤ちゃんに対して警戒心を抱かないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。事前準備と当日の行動について解説します。
準備編
猫が神経質な性格のときは、まず赤ちゃんのニオイがついたハンカチなどを猫の寝床に置き、ニオイに慣らさせてあげるのが大切です。また赤ちゃんと対面した猫が隠れられるような場所をつくってあげるのも効果的。高い場所に上れるよう猫タワーを設置したり、四方が覆われたベッドを置いたりすることで猫のストレスが軽減できますので試してみてください。
さらに、免疫力の弱い赤ちゃんが、猫から人にうつる病気に感染することのないよう予防を徹底するのも忘れないようにしましょう。猫を触ったら手を洗う、猫を外へ連れ出さない、トイレはこまめに掃除することなどを心がけてください。
当日編
当日猫と赤ちゃんを会わせるときは、赤ちゃんが寝ているとき、もしくは起きていても泣いていないときがよいでしょう。強制的に近づけることはせず、猫のペースで赤ちゃんに近づいていくのを待ってあげてください。
赤ちゃん=イイコトと覚えられるよう、猫が赤ちゃんのそばに来たらおやつを与えるのもよいでしょう。特に赤ちゃんが泣いているときに与えるのがおすすめです。
多くの猫は赤ちゃんと仲良くなれる!
警戒心が強い猫の場合、赤ちゃんと初対面のときには恐怖でその場から逃げ出してしまうことが多いです。しかし赤ちゃんが危険を及ぼす存在ではないことが分かれば、自ら仲良くなろうと近づく猫もいます。猫は赤ちゃんに攻撃を加えないという声もよく聞きますので、個体差はあるにしろ赤ちゃんと仲良くなれる猫は多いといえるのかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」18年1月号『かわいい×かわいい♡猫が赤ちゃんと出会ったら・・・』(監修:武蔵野大学教育学部児童教育学科講師 齋藤慈子先生 )
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。