生死の境をさまよっていた子猫が、運命の出会いを経て成長しました。
今回紹介するのは、Instagramユーザー
@necoandmeさんの愛猫・コユビちゃん(撮影当時、生後約2週齢)。出会った当時から、左の前足の指が3本しかないコだったといいます。
コユビちゃんは、飼い主さんが保護したコでした。ある日、飼い主さんが家にいると外から小さな声が聞こえてきたのだそう。声が聞こえる場所を探しに行くと、そこには体が冷たくぐったりとしたコユビちゃんの姿があったといいます。
見つかったときはまだ生後2週齢ほどで、「生きるか死ぬか五分五分」の状況だったそう。里親を探すかを考える余裕もなく家に迎えて、飼い主さんは「気づけば家族になっていた」と振り返ります。
そんなコユビちゃんと出会い家族になった飼い主さんに、コユビちゃんの成長エピソードを聞きました(2023年9月に取材)。
大変ながらも日々成長していく
保護当時、体重が160gしかなかったというコユビちゃん。飼い主さんはコユビちゃんに数時間おきにミルクを飲ませたり、おしっこをさせたり体温調整をしたりと、気の抜けない日々を送っていました。
しかし、ミルクをおいしそうに飲む姿や、初めてひとりでトイレができたとき、ペットフェンスを越えたときなど、飼い主さんは日々コユビちゃんが成長していく過程を目にします。
コユビちゃんを保護してからの日々の中で、飼い主さんがとくに印象に残っている出来事があるといいます。
飼い主さん:
「最初の頃は寒さや怖さで震えながら眠っていたのが、あるとき私のお腹の上に来て初めて安心した表情で眠りについたことがありました。『そういう顔もできるようになったんだな』と嬉しくて、ちょっと泣きました」
コユビちゃんはヤンチャでツンデレなコ
飼い主さんのもとで、順調に成長しているコユビちゃん。生後5カ月にもなるとヤンチャな性格が目立ってきたそうで、毎日元気いっぱい!
また、普段はベタベタと甘えてくることはないものの、動物病院に行ったあとは飼い主さんのそばを離れなかったり、ごはんを食べたいときは甘えてくるなど、ツンデレな一面もあるようです。
【その後に迫る】コユビちゃんは1才に! どんなコに成長した?
保護当時は生後約2週齢だったコユビちゃんも、2024年4月に1才を迎えておとなの猫に成長しました。
「貴重な子猫である時間を一緒に過ごさせてもらえて、コユビと一緒に成長できる喜びに感謝しています」と話す飼い主さんですが、現在のコユビちゃんはどのようなコに成長したのでしょうか。
飼い主さんに再度お話を聞きました(2024年8月に取材)。
飼い主さん:
「現在、コユビを連れて実家に引っ越してきました。実家には先住猫・えるくん、こはるちゃんがいるのですが、関係性の進展からもコユビの成長を感じることが多いです」
飼い主さん:
「最初の頃のコユビは、シャーシャー言われながらも遊びたい気持ちが強く、お構いなしに先住猫たちを追いかけて飛びついたりしていました。
でも、少しずつ距離の取り方を覚えたり、『今はまずいかも』みたいな空気が読めるようになって。今ではこはるちゃんと大の仲良しで、いっつもくっついてます(笑)」
コユビちゃんは先住猫たちのもとで“猫社会”を学んでいる最中。飼い主さんは「逞しく、楽しく成長してくれています」と話しています。
コユビちゃんから「信頼してもらえている」と感じた出来事が
コユビちゃんと多くの時間をともにしてきた飼い主さんですが、あるときコユビちゃんから「信頼してもらえているな」と実感した出来事があったそう。それは、コユビちゃんが生まれて初めての冬を迎えたときのことでした。
飼い主さん:
「昨年の冬、コユビが私の布団で一緒に寝るようになりました。人と同じように布団から顔だけ出して、隣に来て腕の中で寝るんです。腕枕を強要され、ちゃんと体重をかけてくるので腕が痺れたことも(笑)
そんなコユビを見て『心から信頼してくれてるんだな』と、とても嬉しかったです」
横で寝ているコユビちゃんの顔を見ると、飼い主さんも幸せな気持ちで眠れるのだそう。朝も一緒に起きて幸せな気持ちで目覚めることができ、「冬が大好きになりました」と話しています。
コユビちゃんは「明るいほうへと導いてくれる存在」
コユビちゃんが幸せに暮らせるように、理解を深められるようにと向き合ってきた飼い主さん。1年以上の月日をともにしてきて、コユビちゃんはどのような存在となっているのでしょうか。
飼い主さん:
「コユビは、明るいほうへと導いてくれる存在です。コユビと出会ってから、生活のすべてが変わりました。成長するきっかけ、変わるきっかけ、コユビのおかげで全部よい方向に進んでいます。
これからもコユビと一緒に、明るいほうへと追いかけっこしていきたいと思います」
写真提供・取材協力/
@necoandmeさん/Instagram
取材・文・構成/凛香
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年8月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。