「ふあー」という声が聞こえてきそうな猫の“あくび”。
小さな口を大きく開けている姿は、何とも癒される姿です。ふだんとは違う表情なので、見かけると嬉しくなってしまいますよね♪
猫は「眠い」という理由以外でもあくびをするようですよ。
猫があくびをするとき
あくびの役割は、たくさんの酸素を一度に体内に取り込むことです。猫の場合、睡眠の前後にすることが多いので、横になっているときに見かけることがあるかも。とくに目覚めた直後には、ストレッチしながらあくびをしますね。
また、退屈しているときは気分転換のため、気に入らないことがあったときは気を紛らわせるために、あくびをすることがあります。
人を見ながらあくびをするとき声が出る!?
人はあくびをするとき「ふあー」といった声が出ることがあります。一般的に猫があくびをするときは無音ですが、あくびの最後に声を出す猫もいます。なぜ声を出すのか理由はくわしく分かっていませんが、飼い主さんを見ながら声を出しているならアピールしている可能性があります。
以前の経験から、「あくびの後に声を出すと、飼い主さんが反応してくる」「鳴くとかまってくれる」と覚えている猫は、“あくび”と“鳴く”ことをセットで行っているのかもしれません。飼い主さんの興味を引きたいのかもしれませんね。
人やほかの猫にあくびはうつる?
人の場合は、親近感をもっている相手や、好意を抱いている人の“あくび”がうつりやすいことが複数の実験から分かっています。猫のなかには、飼い主さんのあくびにつられてあくびをする猫もいるようですが、この行動は「飼い主さんと一緒にあくびをしたら喜んでくれた」という経験から学習したのかも。
猫はあくびをするとき、目を細めて犬歯を見せながら大きく口を開きます。“あくび”と分かっていなければ、威嚇しているような姿にビックリしてしまうかもしれません。しかし、あくびの後は、すぐにとろりん♪ という表情になって寝てしまうことが多いかも。この姿を見るとこちらも、とろりん♪ という表情になってしまいますよね。
参考/「ねこのきもち」2016年4月号『「寝るのがシゴト」の猫あるあるを解説 とろりん猫のフシギ』(監修:帝京大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。