毎日一緒にいると、飼い猫の性格がだんだんとわかってきますよね。わんぱくだったり甘えん坊だったり、みなさんの愛猫はいかがですか?
甘えん坊No.1!? 白猫の毛の秘密。
全身真っ白な毛に覆われた白猫は、甘えん坊でマイペース、穏やかと感じる飼い主が多いようです。
くまなく白い毛に包まれた猫種ですが、子猫の頃には、頭頂部にほんのりと柄が現れることも。「キトゥンキャップ」と呼ばれています。しかし、ほかのどんな毛柄の遺伝子を持っていても、白い毛色をつくる遺伝子があると、全身真っ白の毛になるのだそう。神秘的とも言われる白猫は、こうして生まれているんですね。
白が加わると、“甘えん坊指数”がアップ!
巷でよく目にする、柄×白の猫。真っ白なお腹を見せてくる姿もまた愛らしいですよね。じつは、キジトラや茶トラなど、ほぼすべての毛柄の猫で、白い毛が交じるほうが、甘えん坊度が高まることが判明!20%以上も差が開く柄もあり、興味深い結果です。
歴史がある柄は、野生を生き抜くための色柄だった!
イエネコの祖先と言われているキジトラをはじめ、そのほかの暗めの色の色柄の猫は、野生時代をサバイバルするためだったと考えられています。草木や岩に紛れて姿を隠すためですね。時代が過ぎ、白い毛が交じった毛柄は中世の頃に確認されたという記録も。自然界を知らず、飼い主にかわいがられてきた白交じりの猫に「甘えん坊」が多いのも納得です。とことん甘えさせてあげましょう!
出典/ねこのきもち11月号「毛柄×性格相関データFile」より
文/阿部康子