猫が好き
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建物の隙間に挟まり危険な状態だった子猫 「とにかく助けなきゃ」と家族に迎え約2年が経過した、今の姿
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、おとーふちゃんとの出会いのエピソードや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(1回目取材時、生後6カ月/2回目取材時、1才10カ月)お話を伺いました。
「もう動物は飼わない」と決めていたけれど、おとーふちゃんと出会って気持ちに変化が

お子さんたちも、小さい頃から愛猫と一緒に育ってきたこともありショックを受け、「もう大事な家族が死んでしまうところを見たくない」と思うようになっていたのだそうです。
「もう動物は飼わない」と決めていた飼い主さんご家族ですが、いてもたってもいられず、すぐに現場へと向かったのでした。
「建物の隙間に挟まった子猫を助け出し、周りに親猫がいないか様子を見ましたが、現れませんでした。どうしようと思いましたが、『こんな小さいコを放っておけない、とにかく助けてあげなきゃ』と連れて帰ることにしました。
もう動物は飼わないと決めていましたが、小さな子猫を見ると家族みんなメロメロになり、子どもたちもやっぱり動物が好きなので、嬉しそうな様子で。反対する人なんているわけもなく、うちのコとして迎えることにしたんです」
おとーふちゃんの成長する姿が愛おしかった
「元気に大きくなってくれーという思いでした。ミルクも哺乳瓶で上手く飲めなくて、スポイトで少しずつ飲ませたり、排泄もひとりではできなかったので、お尻をトントンして出してあげていました」
「足元でちょこちょこ動いていると、間違って踏んでしまいそうなほど小さかったおとーふ。『おとーふがごはんを自分で食べたー!』とか、『おとーふがトイレが自分でできたー!』とか、当たり前のようなことがすごく特別なことのように感じる日々でしたね」
そのときに、「早くに母猫と離れてしまいかわいそうだな」という気持ちがありながらも、同時に「おとーふのことが愛おしい気持ちでいっぱいになった」とも、飼い主さんは話していました。
おとーふちゃんは甘えん坊で、おてんばなコへと成長!
おとーふちゃんはマイペースで甘えん坊で、おてんばな姿を見せることもあるのだそう。ときにツンとした態度をとってみたりと、とにかく可愛いのだとか!
おとーふちゃんは賢い一面もあるようで、「人間の言葉がよくわかるのではないか」と思う瞬間もあるといいます。
「おとーふはカシャカシャするものが好きで、投げると持って帰ってきてくれます。でも、自分が疲れてくると、少し遠くに置くんです(笑) 『もしかして、遊んでもらっているのは私のほうなのかな?』と笑ってしまいました」
振り返ると、あっという間の日々
「みんなが辛いときも楽しいときも、いつもと変わらないおとーふがいてくれるだけで癒されます。これからもたくさん一緒に過ごして、おとーふに『家ってごはんもトイレもあるし、そんなに暑くも寒くもないし、まぁまぁいいじゃん!』と思ってもらえたら、嬉しいなと思います」
【その後に迫る】もうすぐ2才になるおとーふちゃん、現在の様子は?

「おとーふは相変わらず可愛くて、家族みんなの中心にいます。帰宅すると、みんなが『あれ? おとーふは?』と探しています」
「また、コロナ禍で家にいることが多くなったせいか、みんなが仕事などで外出すると、おとーふは『にゃおーん』と鳴いて、みんなを呼ぶようなしぐさを見せるようになりました。そんなおとーふの姿を見ると、『用事や仕事が済んだらなるべく早く帰らなきゃ!』と思うようにもなりましたね」
「おとーふは粗相などを一度もしたことがなく、怒られるようなことも絶対にしないので、とても賢いコです。でもその反面、遊んでいると夢中になりすぎて、座っている私の足に突っ込んできたりして、『猫なのに鈍臭いなぁ〜(笑)』とほっこりするようなことがよくあります」
おとーふちゃんへの思いとは
「おとーふは本当に可愛いです。毎日家にいてくれて、感謝と癒ししかないです。私たち夫婦は、おとーふを孫のように気にかけ、子どもたちはおとーふを妹のように思い一緒に遊んだりしています。毎日みんなで、おとーふを可愛がっています。
おとーふは偶然うちに来ることになりましたが、きっとあのまま外にいたら死んでしまっていたかもしれません。そう考えると余計に、命の大切さや尊さを感じます」
「ずっと、1日でも長く、おとーふといられる日が続いてほしいです。おとーふは、うちに来て幸せなのかはわかりませんが、少しでも『幸せだ』と思ってもらえるような猫生であってくれたら嬉しいです。
また、外では過酷な状況で暮らしている猫ちゃんたちがいることを考えると、心が痛みます。おとーふのように、みんなが安心して寝られて、お腹いっぱい食べられるようになってほしいなと願っています」
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