猫が好き
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「これは里親に応募するしかない」 1年の時を経て家族になった元保護猫、息子さんとの関係性にほっこり
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、エルくんのお迎えの経緯やトライアル中の様子など、飼い主さんにお話を伺いました。
ブログで見かけたのがきっかけ
子どもたちにもお世話をする上で「可愛い」という思いだけでは飼えないことや、人の寿命よりも短いことなども理解してほしいと考え、いつか迎え入れるその時のために勉強と準備を整えていました。
その中で保護猫の存在を知った飼い主さんは、「可哀想な思いをする猫を一匹でも少なくしたい」「迎えるなら保護猫を」と、保護施設や譲渡会の情報を集めてみることに。そのときに目に留まったのが、エルくんでした。
「エルを保護施設のブログで初めて見つけたときはまだ生後数週間の赤ちゃん猫で、くりんくりんのまぁるいお目目とあご下の特徴的な模様に『……可愛い!』となり、家族に写真を見せたことを今もよく覚えています」
「里親に応募するしかない!」
トライアルで家にやってきたエルくんは、2日目には飼い主さんの近くに寄ってきて、ゴロゴロと喉を鳴らしながら座っていたそうです。
エルくんはどんなコ? 息子さんとの関係で印象的なエピソードも
さらに、息子さんの遊び相手にもなってくれて、飼い主さんは「エルから見習うべきところがたくさんあるなぁ」と思ったといいます。
あるとき、息子さんが少し気落ちして寝た後、飼い主さんは息子さんのそばに座って手を握ってあげていました。すると、エルくんは息子さんが寝息を立てたタイミングで、飼い主さんと息子さんの手元に座ってきたといいます。
「息子は寝相が悪くエルがその動きに驚いてしまうため、寝ている息子のそばに寄ることはあまりありません。なので、エルの行動を『珍しいな』と思いながら私が息子の手を離すと、エルが息子の手に自分の両前足を添えて、最終的に息子の手に自分のアゴを乗せて寝始めたのです。
これまでそんなことをしたことがないので驚きましたが、エルが息子を思いやっているようで、とてもほっこりしました」
一緒にいれられる時間を大切に
しかし、今こうしてエルくんがのびのび安心して幸せに暮らせているのは、飼い主さんがひとつの大切な命を真剣に考えたからこそ。その時間も、飼い主さんとエルくんにとって大切な時間だったのかもしれません。
「たくさん遊んで、健康的にお腹いっぱい食べてもらって、一緒にいられる時間を大切に、エルの生涯に尽くそうと思います。保護猫はそれぞれさまざまな背景を抱えていますが、その中の大切なひとつの命を我が家に迎えられてよかったです。
そしてエルを保護してくださった方と、エルとの出会いのきっかけをくださった保護施設の方々に、たくさんの愛情と時間等をかけていただいたこと、心から感謝しています」
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