1. トップ
  2. 猫が好き
  3. エンタメ
  4. 「これは里親に応募するしかない」 1年の時を経て家族になった元保護猫、息子さんとの関係性にほっこり

猫が好き

UP DATE

「これは里親に応募するしかない」 1年の時を経て家族になった元保護猫、息子さんとの関係性にほっこり

1年の時を経て、正式な家族になりました!
トライアルを経て家族になったエルくん
@catsabanyan
今回紹介するのはX(旧Twitter)ユーザー@catsabanyanさんの愛猫で元保護猫のエルくん(取材当時1才1カ月)。小さい頃に保護され施設で育った後に、トライアルを経て飼い主さんたちと正式な家族になりました。

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、エルくんのお迎えの経緯やトライアル中の様子など、飼い主さんにお話を伺いました。

ブログで見かけたのがきっかけ

子猫時代のエルくん
施設で保護されたばかりのエルくん
@catsabanyan
動物好きの飼い主さん一家はいつか犬か猫を飼いたいと思っていたそうですが、「命を一生預かること」を安易に考えられなかったそう。

子どもたちにもお世話をする上で「可愛い」という思いだけでは飼えないことや、人の寿命よりも短いことなども理解してほしいと考え、いつか迎え入れるその時のために勉強と準備を整えていました。

その中で保護猫の存在を知った飼い主さんは、「可哀想な思いをする猫を一匹でも少なくしたい」「迎えるなら保護猫を」と、保護施設や譲渡会の情報を集めてみることに。そのときに目に留まったのが、エルくんでした。
飼い主さん:
「エルを保護施設のブログで初めて見つけたときはまだ生後数週間の赤ちゃん猫で、くりんくりんのまぁるいお目目とあご下の特徴的な模様に『……可愛い!』となり、家族に写真を見せたことを今もよく覚えています」
しかし、その可愛らしさから「きっとすぐに里親が見つかる」と諦めてしまったそう。その日からエルくんのことが気になりつつも、ほかに「このコだ!」と思えるコに出会えず、時間は過ぎていきました。

「里親に応募するしかない!」

トライアル初日のエルくん
トライアル初日のエルくん
@catsabanyan
エルくんのことが気にかかりながらも1年経った頃、保護施設のブログで「エルくんの里親がまだ決まらない」という投稿を見た飼い主さんは、「これは里親に応募するしかない!」と意を決して連絡をしてみることに。

トライアルで家にやってきたエルくんは、2日目には飼い主さんの近くに寄ってきて、ゴロゴロと喉を鳴らしながら座っていたそうです。
家にも慣れてきたエルくん
トライアル4日目。おうちにも慣れ、すやすや眠るエルくん。
@catsabanyan
そして2週間のトライアルを終えて、エルくんは飼い主さん一家の正式な家族として迎え入れられたのでした。

エルくんはどんなコ? 息子さんとの関係で印象的なエピソードも

息子さんと仲良しのエルくん
息子さん手作りのちゅ〜る「ポテト味」
@catsabanyan
エルくんはマイペースで臆病な性格。窓ガラスに映った自分の姿に驚き、毛を逆立てて威嚇してしまったことがあったそうです。ただ、飼い主さんたち家族への態度はおおらかで優しく、初めて家に来たときから体に触れられても怒ることや威嚇もしませんでした。

さらに、息子さんの遊び相手にもなってくれて、飼い主さんは「エルから見習うべきところがたくさんあるなぁ」と思ったといいます。
息子さんの宿題を妨害するエルくん
原稿用紙の上にゴロン!
@catsabanyan
そんなエルくんと息子さんとのやりとりについて、飼い主さんは印象的だったエピソードがあるそうです。

あるとき、息子さんが少し気落ちして寝た後、飼い主さんは息子さんのそばに座って手を握ってあげていました。すると、エルくんは息子さんが寝息を立てたタイミングで、飼い主さんと息子さんの手元に座ってきたといいます。
飼い主さん:
「息子は寝相が悪くエルがその動きに驚いてしまうため、寝ている息子のそばに寄ることはあまりありません。なので、エルの行動を『珍しいな』と思いながら私が息子の手を離すと、エルが息子の手に自分の両前足を添えて、最終的に息子の手に自分のアゴを乗せて寝始めたのです。

これまでそんなことをしたことがないので驚きましたが、エルが息子を思いやっているようで、とてもほっこりしました」

一緒にいれられる時間を大切に

爪とぎサークルで眠るエルくん
@catsabanyan
初めてエルくんを見てからお迎えする決断をするまで1年近くかかったことについて、「もっと早く行動しておけばよかったと思うこともある」と話す飼い主さん。

しかし、今こうしてエルくんがのびのび安心して幸せに暮らせているのは、飼い主さんがひとつの大切な命を真剣に考えたからこそ。その時間も、飼い主さんとエルくんにとって大切な時間だったのかもしれません。
床に座るエルくん
@catsabanyan
「もうエルのいない生活は考えられません」と話す飼い主さんに、エルくんへの思いを聞きました。
飼い主さん:
「たくさん遊んで、健康的にお腹いっぱい食べてもらって、一緒にいられる時間を大切に、エルの生涯に尽くそうと思います。保護猫はそれぞれさまざまな背景を抱えていますが、その中の大切なひとつの命を我が家に迎えられてよかったです。

そしてエルを保護してくださった方と、エルとの出会いのきっかけをくださった保護施設の方々に、たくさんの愛情と時間等をかけていただいたこと、心から感謝しています」
写真提供・取材協力/@catsabanyan/X(旧Twitter)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/二宮ねこむ
CATEGORY   猫が好き

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫が好き」の新着記事

新着記事をもっと見る