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山道でさまよう子猫を緊急保護、つらい闘病生活を支えてくれた愛猫の「うちのコ記念日」に祝福の声「サビ猫は幸せ猫」「運命の出会いに感謝ですね」 

「本日7月2日は、うちのコ記念日! あの日偶然に運転中の妻に発見され、車を停めるとすり寄ってくるという出会いから早いものでもう4年。ありがとう。我が家にいることは何よりうれしくて幸せなこと。末永く一緒に暮らせますように」

そんなコメントとともに投稿された2枚の写真には、子猫時代と現在の愛猫が写っています。
保護当時のさびちゃん。飼い主さんの手のひらに前足をかけて甘える姿がキュート!
保護当時のさびちゃん。飼い主さんの手のひらに前足をかけて甘える姿がキュート!
@eblaxxx
1枚目は、保護当時、飼い主さんの手のひらに前足を置いてきょとんとした表情を浮かべる姿、2枚目は、窓辺で“ニャルソック”をしながらのんびりとくつろいでいる姿が。小さくはかなげな雰囲気を漂わせていた子猫は、サビ柄の美しい立派な成猫へと成長したことが見て取れます。

飼い主の@eblaxxxさんは、この写真をX(旧Twitter)で公開。すると、うちのコ記念日を祝福する声がたくさん集まりました。

リプライには「さびちゃん ウチのコ記念日おめでとー。元気に楽しく美味しい毎日を過ごそうね」「うちのコ記念日おめでとうございます。おお〜かわゆいねー。サビ猫は幸せ猫。私も幸せです」との声が。

また、「うちのコ記念日、おめでとうございます。子猫のときもめっちゃかわいい。運命の出会いに感謝ですね。これからも幸せな毎日を過ごしてくださいね」とのリプライに対して、飼い主さんは「ありがとうございます。親ばかですが常にかわいいです(笑)。猫のいる暮らしは幸せですね」と答えています。
窓辺で外を眺めるさびちゃん。まん丸おめめとサビ柄の被毛が愛らしい美猫へと成長!
窓辺で外を眺めるさびちゃん。まん丸おめめとサビ柄の被毛が愛らしい美猫へと成長!
@eblaxxx

ひとりぼっちで山道をさまよっていたサビちゃんを保護

保護から1カ月経ったころのさびちゃん
保護から1カ月経ったころのさびちゃん
@eblaxxx
飼い主さんのおうちには、2匹の元保護猫が暮らしています。サビ猫の女のコ「さび」ちゃん(取材時、推定4才)と白黒ブチ柄の女のコ「たまお」ちゃん(取材時、推定2才)です。

今回の主役は、さびちゃん。2020年7月2日、飼い主さんのおうちに迎えられました。さびちゃんとの出会いは、突然、訪れたそうです。

飼い主さん:
「その日、私の妻は友人とランチをする予定でした。車で待ち合わせ場所へと向かっている途中、対向車線の端で何やら動いている小さなものを発見。『ん? タヌキ?』と思いながら、いったんは通り過ぎたのですが、友人が待ち合わせに遅れていたため、もう一度、確認することに。すると、ヤブの中にまぎれてしまいそうになっているのは、子猫であることに気づきました」

車からおりると、子猫はこちらをじっと見つめてきたそう。さらに、「うちに来る?」と声をかけると、まっすぐこちらへ近寄って来ました。

飼い主さん:
「妻は、すっかりその小さな子猫に心を奪われたようです。すぐに子猫を抱きかかえると、そのまま家へ連れて帰って来ました」

実は、当時、飼い主さんはいきものを迎えることには否定的な意見を持っていたそう。ところが、「お迎えしていい?」とたずねてきた妻の迷いない表情を目にして、覚悟を決めました。

飼い主さん:
「私は、三毛猫やハチワレ猫のことは知っていましたが、サビ猫のことは知りませんでした。そのため、さびを見たとき、一瞬、タヌキかと思ったのを覚えています」

「さびは、私の足のニオイが気に入ったのか、すり寄って来て足の甲の上に寝転がりくつろぎはじめました。その小ささと愛らしさに、私もまた一発で心を奪われたのです。『拾い猫のモチャ』という漫画を読んでいたため、猫との暮らしをイメージできていたこともお迎えしようと思った理由のひとつかもしれません」

こうして、優しい飼い主さん夫婦のもとで暮らすことになったさびちゃん。新たな生活をはじめたさびちゃんは、どのような様子だったのでしょうか?

飼い主さん:
「お迎えしたときから、とてもおとなしく良いコでした。もちろん、最初はトイレの失敗やいたずらをすることもあったとは思いますが、大変だったと感じるようなことは思い浮かびません」

闘病生活を支えてくれたさびちゃん。2年後、たまおちゃんも家族に

仲良く一緒に寝そべるさびちゃん(手前)とたまおちゃん(奥)
仲良く一緒に寝そべるさびちゃん(手前)とたまおちゃん(奥)
@eblaxxx
飼い主さんによると、さびちゃんは大きくなってからもおとなしく、めったに鳴くことはないそうです。

飼い主さん:
「鳴くのは、抱っこをしているとき『もう離して』と訴えたり、ごはんがほしいとアピールしたりするときくらいです。それも、小さくか細い声で。そのため、たまに足にしがみついて『おやつちょうだい!』と訴えてきたり、朝方、なでてほしくて枕元をウロウロしたりするところを見ると、かわいらしくてたまりません。いつも控えめなさびがこれほどアピールをするのだから全力で応えねば!という気持ちになります」

さびちゃんをお迎えしてから2年後、たまおちゃんが家族の一員に。すると、さびちゃんは“お姉ちゃん”としての振る舞いを見せるようになりました。ごはんやお気に入りの場所を譲ることもあるそうですよ。

飼い主さん:
「最初は、たまおから毛づくろいされることを拒否していましたが、だんだんと受け入れるようになりました。甘え下手なコだったのですが、たまにペロペロと舐めてくれたり、夜寝るとき、すっと現れて体をくっ付けたりしてくれるようになったところに成長を感じて、とてもうれしいです」

最後に、さびちゃんへの“思い”について伺いました。

飼い主さん:
「さびが我が家に来た次の春、私は体調を崩し入院、手術をしました。私が不安で押しつぶされそうなとき、さびは抱っこ嫌いなのにも関わらず、私の腕の中に収まって“猫吸い”をさせてくれたのです。その後も、治療が続いたのですが、夫婦で疲弊しそうなとき、励まし、癒やしを与えてくれました」

「さびがいたから乗り越えられた。感謝してもしきれません。ずっとずっとさびと一緒にいたい、暮らしたい。そして、幸せに暮らしてほしいです」

写真提供・取材協力/@eblaxxxさん/X(旧Twitter)
取材・文/佐東みかん
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年8月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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