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「イヌとネコとヒトの写真館」上村雄高さんの活動と被災地の猫たち

インスタグラムで偶然見かけた素敵なカレンダーのモデルは、原発被災地の犬猫たちでした。福島県飯舘村の犬猫を撮り続け、「イヌとネコとヒトの写真館」を運営するカメラマン上村雄高さんの活動や思い、さらに被災地の猫たちもご紹介したいと思います。

「Call my name 原発被災地の犬猫たち」2019年版カレンダー

「Call my name 原発被災地の犬猫たち」2019年版カレンダー
@nekotoru_pj

カレンダー3月
@nekotoru_pj

カレンダー6月
@nekotoru_pj

被災地の犬猫を撮り続けて感じたこと

2018年8月現在、飯舘村の帰村率はわずか15%ほど。震災から8年近く経った今でも、家族と離れたままの犬猫は少なくなく、長い間人を待ちわびているのだそう。そんな境遇の中でも、彼らの目は澄み渡り、温かで優しい光をたたえ続けている――。彼らは「かわいそうな犬猫」ではなく、1頭1頭に名前や愛称があり、魅力あふれる「輝く命」であると、上村さんは綴っています。

カレンダーに込めた思い

「Call my name 原発被災地の犬猫たち」カレンダー
@nekotoru_pj
『彼らの命の輝きを広く知ってほしい、そして彼らの笑顔は社会を動かす突破口になるはず。』

上村さんはこれからも被災地を訪ね、彼らのことを伝え続けていきたいと思っているのだそう。そんな思いの詰まった素敵なカレンダーは、下のリンクから購入できます。売り上げの一部は被災地の犬猫のために寄付されるそうです。

Call my name 原発被災地の犬猫たち 2019卓上カレンダー

被災地の愛すべき猫たち

老猫「マメ」 2013.9.24撮影

老猫「マメ」2013.9.24撮影
@nekotoru_pj
マメ君は鮭のおにぎりが大好き。好物を持って一時帰宅する飼い主さんをいつも心待ちにしていましたが、老齢の飼い主さんの帰宅頻度は少しずつ減っていきました。
上村さんの車の中にいる「マメ」
@nekotoru_pj
上村さんと日没まで過ごした日には、確信犯的に上村さんの車の中で眠りについていたそう。長い間ひとりの夜を過ごしてきたマメ君も、現在は新しい家族と暮らしていて、飯舘村にいた頃のさみしげな表情は消え、コミカルなキャラを発揮しているそうです。

「うた」 2014.12.30撮影

金魚のふんのようについてくる「うた」
@nekotoru_pj
上村さんが向かいの農地に山積みされた放射線廃棄物の写真を撮りに行って戻る間、“金魚のふん”のようにずっとついてきたそう。そんなうたちゃんも、現在は新しい家族と暮らしています。

「千夜」 2014.5.6撮影

人見知りな「千夜」
@nekotoru_pj
チビという猫の餌場に居つくようになった千夜ちゃんは、元野良猫と思われ人見知りだったそう。それでも人の訪問をよろこんでくれているようだったといいます。“チビ千夜コンビ”のコミカルな雰囲気に、「この子たちはきっと元気に生き続ける」と感じていたという上村さん。

ところが千夜ちゃんは、猫カゼをこじらせ生死の境の状態で保護されました。何かが起こってからの、後手に回る保護。そうならざるを得ないほど、飯舘村の犬猫レスキュー団体はたくさんの猫を抱えており、キャパシティいっぱいの状態が何年も続いているのだそうです。

飯舘村から迎えた上村さんの家族

いきなりテンションをあげる天才女子「おたべ」
@nekotoru_kamimura
いきなりテンションをあげる天才女子「おたべ」ちゃん。お転婆そうでとってもかわいいですね♪
とってもキュートな「のりこ」
@nekotoru_kamimura
こちらは、まん丸のお顔がとってもキュートな「のりこ」ちゃん♡
上村さんと「シマジロー」
@nekotoru_kamimura
上村さんと一緒に写っている「シマジロー」君も、長いこと飯舘村で野良生活をしていたそう。優しい飼い主さんに出会えて彼らはしあわせですね。

家族と命と個の輝きがコンセプトの「イヌとネコとヒトの写真館」

愛猫の写真でつくるオリジナルクッション
@nekotoru_kamimura

写真館を始めたきっかけとは

被災地の犬猫の撮影を通して、家族が離れ離れになるのを数多く見てきた上村さん。残された犬猫たちがどれほど人を求めていたか、痛いほど感じてきたといいます。「ペットも家族である」という意識が当たり前の社会であれば、被災地の犬猫問題の被害はもっと小さかっただろうと感じ、「家族」について考えさせられたそう。その経験がきっかけとなり「イヌとネコとヒトの写真館」のスタートに繋がったのだそうです。

シンプルで柔軟な撮影プラン

上村さんの写真館では、「愛猫と家族写真が撮りたい」「愛猫の写真でオリジナルグッズをつくりたい」など、さまざまな希望に柔軟に対応してくださいます。外出が苦手な猫におすすめなのが出張撮影。自宅でプロのカメラマンさんに撮影してもらえるなんて贅沢ですね。

筆者おすすめのオリジナルクッションは、飼い主さんが撮影した写真でもつくれます。詳細については上村さんのホームページやインスタグラムにてご確認ください。

「イヌとネコとヒトの写真館」

Instagram - 上村雄高・イヌとネコとヒトの写真館さん(@nekotoru_kamimura)

上村さんの撮る写真や、綴られている文章からは優しさが溢れていました。人も動物も、生きていればつらいことや苦しいことはありますが、乗り越えるほどに命は輝きを増すのだな、と感じました。もし猫との暮らしを考えている方は、保護猫を迎えるという選択肢も視野に入れていただけたらうれしく思います。
参照/Instagram
文/Richa
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