猫はその気にならないと能力を発揮しないといいますが、自分の目的を達成するために独学で学び、ちゃっかり繰り返し行うしぐさもあるようです。
今回は、読者の愛猫の「独学しぐさ」の体験談と、それに対する解説をご紹介します。
スリスリしてドアを開けるんです
ある日、愛猫が鼻先でぐいぐいっとドアを開け、部屋の中に入ってきたそう!飼い主さんはビックリしながらも、「なんて頭がいいの!スゴイ♡」とベタ褒め。すると、そのしぐさを繰り返すようになったそうです。
もっと褒められたいから
飼い主さんが意外な場面で反応してくれたことが、愛猫は嬉しかったのですね。この場合、ドアを開けることは移動ではなく、「褒めてもらうため」といった意味合いのほうが強いです。
愛猫も、「スリスリしてドアを開ければ褒めてもらえる♪」と嬉しくなり、その行動を繰り返すようになったのでしょう。甘えん坊なコなのですね。
おもちゃ箱からおもちゃを出して持ってくるんです
おもちゃで遊ぶのが大好きな愛猫。最近は自分でおもちゃ箱からおもちゃを取って、飼い主さんのもとまで持ってくるのだそう。
まるで「今日はこのおもちゃで遊ぼう♡」と言っているみたい!と、飼い主さんは時間を忘れて一緒に遊んでしまうのだそうですよ♪
遊んでもらいたくて学んだ行動
これは、飼い主さんがどこからおもちゃを取り出すのかを、見て覚えたのでしょう。そして、飼い主さんに遊んでもらうことに必死なのかもしれません。
つまり、欲求の強さゆえに覚えた行動で、おもちゃを飼い主さんのところまで持っていくことが、遊んでもらう方法として最も有効だと学習したのです。
名前を呼ばれると電話にスリスリするんです
飼い主さんの旦那様が入院中のときに電話で連絡を取り合っていると、電話越しに名前を呼ばれた愛猫が電話にスリスリ!それからというもの、電話中、名前を呼ばれるたびにスリスリと同じ反応をするようになったそうです。
飼い主さんの声に歓喜
猫は人の声を覚えます。そのため、しばらく会えていない飼い主さんの声を聞いて嬉しい気持ちがあふれ、まるで飼い主さんにするように電話にスリスリしたのでしょう。電話にスリスリしながら、「電話越しにまた名前を呼んでもらえるはず♪」と期待しているのかも。
また、愛猫にとって名前を呼ばれることは、とても嬉しいことでもあるのでしょうね。
ドアを開けたり、おもちゃを運んできたり、電話にスリスリしたり……猫の独学能力の高さには驚きですね。しかも、飼い主さんをキュンとさせちゃうしぐさを繰り返し、ちゃっかり自分のしたいようにしてしまうなんてお見事です!みなさんの愛猫はどんな「独学しぐさ」を見せてくれますか?ぜひ注目してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2017年6月号『手段は選ばない。すべては欲望を満たすための“作戦”―― ねこの独学しぐさ』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。