世界で最も知られている猫種のひとつともいわれる「シャム」。おそらく、多くの人が一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、あらためてシャムを知るために、その魅力を大解剖。シャムが世界中で愛されている秘密に迫ります。
タイの王族だけが飼うことを許されていた猫種
シャムのルーツは現在のタイにあるといわれており、その歴史は今から500年以上も前にさかのぼります。当時、シャム王国と呼ばれていたタイでは、シャム猫は王族のみが飼うことを許されていた大変高貴な猫でした。
こうした歴史的背景からも、シャムの優雅で気品あふれる姿には、昔の人々も何か特別なものを感じていたのかもしれませんね。
美しいポイントカラーとブルーの瞳
シャムの美しさを語るうえで外せないのが、美しいポイントカラーと濃いブルーの瞳。顔、耳、四肢、尾など体の先端が成長とともに濃い色に染まる神秘的な毛色は、シャムの大きな特徴のひとつです。また、遺伝の関係でポイントカラーの猫の瞳は青くなりやすいことから、シャムの瞳の色はサファイアのような美しいブルーになります。
まるでスーパーモデルのような抜群のスタイル
シャムの体型は「オリエンタル」に分類され、骨格が細いため全体的に非常にスリムな体型をしています。頭部はクサビ形で顔もスリムなうえ、スラリと長い手足と、細長くしなやかなしっぽをもち、そのスタイルはまるでスーパーモデルのよう。体の線は細いですが筋肉質なため運動神経も抜群で、人の肩に乗ることもあります。
人とふれあうのが大好きな性格
外見の美しさはもちろんですが、人が大好きな性格もシャムが世界中で愛されている理由のひとつでしょう。南国生まれのシャムは比較的寒がりな個体が多く、飼い主さんの体温を感じることを好む傾向が。そのため、人とふれあうのが大好きな性格の猫が多いといわれています。また、飼い主さんに向かって鳴き声でアピールすることが多いので、おしゃべりな猫としても知られています。
気品あふれる美しい姿と人なつこい性格から、今も昔も世界中の人々を魅了し続けているシャム。その魅力を知ったあなたも、今日からきっとシャムのトリコになることでしょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『シャムの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校講師 ヤマザキ動物看護専門職短期大学講師 高野八重子先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※猫の体格や性格には個体差があります。