猫も「オテ」を覚えることができる？　猫の知能にまつわる4つのトリビア

過去に経験したことをとてもよく覚えている猫たち。そんな猫たちの知能についてよく調べてみると、“意外な能力”があることがわかりました。
そこで今回は、猫の知能にまつわるトリビアを、4つピックアップしてご紹介します！

（1）猫も犬のように「オテ」ができる

ごほうびを上手に活用すれば、猫にも犬のように「オテ」を覚えさせることができます。

猫に「オテ」を覚えさせるときは、猫が前足を少し出したときにごほうびのおやつを与え、繰り返すようになったら、今度は人の手にタッチできたときにだけごほうびを与えるようにしてください。このように徐々に絞り込んでいくことで、原則的には猫も「オテ」ができるようになるでしょう。

ただし、猫がごほうびとなるおやつやスキンシップが好きかどうか、また、飼い主さんが上手にコントロールできるかどうかが、「オテ」を覚えさせるときの重要なポイントになります。

（2）猫は1度きりの経験を15分間記憶できる

ある研究で、色も形も違う4つの容器にフードを入れて猫に見せ、そのうち2つの容器からフードを食べさせ、15分後に同じ4つの容器を見せるという実験を行いました。すると、猫は15分前に食べていない容器をより長く探すという行動に出たのです。

この研究結果から、猫は15分前にどの容器から食べたか覚えていたということがわかります。つまり、猫は1度きりの経験を15分間は記憶できるといえるでしょう。

（3）猫は飼い主さんの感情を読み取ることができる

ある研究で、飼い主さんが幸せそうな表情や姿勢のときと、怒っている表情や姿勢のときの猫の反応を比較したところ、猫は飼い主さんが怒っているときよりも、幸せそうなときに多く接触することが明らかになりました。

猫は飼い主さんの様子を見てそのときの感情を判断し、行動しているといえるでしょう。

（4）猫はある程度の時間がわかる

動物にはいわゆる「体内時計」が備わっていて、それは猫も例外ではありません。また、日の明るさや暗さ、飼い主さんの生活リズムなどによっても、猫の生活リズムはつくられます。

そのため、例えば愛猫が毎晩同じ時間になると寝室の前に行くといった行動をとる場合は、時間については理解していないものの、飼い主さんの行動などから、そろそろ眠る時間になることがわかっていると考えられるでしょう。

知れば知るほど奥深い猫たちの知能。ぜひ明日の話のネタにしてみてください。

参考／「ねこのきもち」2018年9月号『イイこと、イヤなこと、そのとき猫は…「猫の知能は3歳児くらい」ってホント？』（監修：上智大学総合人間科学部心理学科准教授齋藤慈子先生）
文／ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。