昼間はごはんを食べて眠くなる時間帯
猫は夜行性の動物として知られているとおり、体力を温存するために日中にたくさんの睡眠をとっています。特にごはんを食べた後は眠くなるようです。リラックスしているこの時間に、あえて飼い主さんに関わろうとする行動は、愛猫からのLOVEサインかもしれません。
昼間飼い主さんのそばにいるのはどんなサイン?
飼い主さんの気配をつねに感じていたいから
愛猫が昼間そばに寄ってきて、ひざの上などで寝てしまうことありませんか?眠い時間帯なのに飼い主さんにくっ付いてきたり、そばで見守っていたりするのは、つねに飼い主さんの気配を感じていたいからです。飼い主さんとの距離が近いほど、アピールが強いといえるでしょう。
問題行動を起こしてしまう場合は
飼い主さんが一日中家にいる場合、ちょっと離れただけで不安になって粗相をしたりする「分離不安」になってしまうこともあります。あえて留守番の機会を作るなど、飼い主さんがいない時間をつくる工夫をしてみましょう。
出掛けたあと鳴いてる声がするのはどんなサイン?
飼い主さんが出かけたあと、不安を紛らわせるために猫がしばらく鳴き続けることがあります。もし普段と違う激しい鳴き方をするようなら、不安が強く出ている可能性があります。留守番中の不安で粗相をしたりする場合は、飼い主さんのニオイがついた衣服を置いておくなど、愛猫が少しでも寂しくないような環境を整えましょう。
LOVEサインの疑問や対策について
猫によってLOVEサインの頻度に違いはある?
LOVEサインの頻度は、飼い主さんとの関係性や、猫の個性によるところが大きいといえます。若い猫は元気なぶん、アピールが激しいこともあるでしょう。去勢したオスや、ゆったりした性格の長毛猫も、子猫気分が残っているためLOVEサインが出やすい傾向にあります。
相手によってLOVEサインの頻度に違いはある?
ごはんをくれたり遊んでくれたりと、猫の欲求を叶えてくれる人に対しては、比較的LOVEサインが大きくなることがあります。できれば家族で順番にお世話をし、全員にバランスよくLOVEサインが出るようになるといいですね。
複数飼いの場合、遠慮して我慢していることもある?
複数飼いで上下関係がある場合、順位が下の猫がLOVEサインを我慢してしまうこともあるようです。その猫が一人になった機会にスキンシップをとるなど、気にかけてあげるといいですね。
LOVEサインが激しすぎる場合の対策は?
なかには飼い主さんの生活に支障が出るほど、LOVEサインが激しい猫もいるようです。その場合は、アピールを無視することによって、今はかまえないということを伝えましょう。猫と過ごす時間が長い飼い主さんは、普段から意識して猫と離れる時間も設けるといいですね。
とても愛らしい一方で、たまに困ってしまうこともある猫のLOVEサイン。猫とほど良い距離感を保って、上手につきあっていきましょう。
出典/「ねこのきもち」2016年3月号『気づいてあげたい猫からのLOVEサイン』(監修:帝京科学大学教授 動物看護師 小野寺温先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。