猫と暮らす
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一緒に年を重ねたからこそ実感! 愛猫に起こったうれしい変化とは
愛猫と長い年月を過ごすということは、年齢を重ね愛猫が老いていくことだとネガティブに考えがちですが、よくないことばかりではありません。今回は、一緒に年を重ねたからこそ感じられる「うれしい変化」について飼い主さんからお聞きし、獣医師の藤井仁美先生には変化に関する解説をしていただきました。
より深いコミュニケーションを取ることができるようになった
飼い主さんからの体験談
だんごちゃんの飼い主であるNさんは、だんごちゃんが興奮してしまったときにはやさしく声をかけると落ち着いたり、隠れているときに「おやつを食べる?」と声をかけると出てきたりなどしてくれるため、言葉が通じているように感じる瞬間が増えたようです。
先生からの解説
猫は飼い主さんが「どうすればどう反応しているか」をよく見ているため、それによって行動を変えます。
飼い主さんにとってうれしい行動を愛猫がみせたとき、やさしく声をかけるなどすると、愛猫はよろこんでその行動を繰り返してくれるでしょう。
日々の積み重ねで信頼関係ができあがり、深いコミュニケーションができるようになりますよ。
飼い主さんにとってうれしい行動を愛猫がみせたとき、やさしく声をかけるなどすると、愛猫はよろこんでその行動を繰り返してくれるでしょう。
日々の積み重ねで信頼関係ができあがり、深いコミュニケーションができるようになりますよ。
そっけなかった愛猫が甘えてくれるようになった
飼い主さんからの体験談
しっぽちゃんは、飼い主さんに猫パンチをすることがあり、うかつには触ることができなかったそう。
しかし、7才に頃にはしっぽちゃんから近づいてきて、スリスリしたり、飼い主であるYさんの手の上にあごを乗せて寝たりするように。
甘えに来てくれることがごほうびタイムのようでうれしかったというエピソードを教えていただきました。
しかし、7才に頃にはしっぽちゃんから近づいてきて、スリスリしたり、飼い主であるYさんの手の上にあごを乗せて寝たりするように。
甘えに来てくれることがごほうびタイムのようでうれしかったというエピソードを教えていただきました。
先生からの解説
長く愛情をかけてお世話をしていると、警戒心が強かった猫も飼い主さんのことを「警戒する必要がない、信頼できる存在」だと認識します。
とくに、シニア期になって体が思うように動かなくなったり、感覚が鈍ってきたりすると、安心できる飼い主さんのそばを心地よく感じる猫も多いでしょう。
とくに、シニア期になって体が思うように動かなくなったり、感覚が鈍ってきたりすると、安心できる飼い主さんのそばを心地よく感じる猫も多いでしょう。
苦手だったことができるようになった
飼い主さんからの体験談
抱っこが嫌いだったももちゃんですが、13才頃からは鳴きながらそばに来て抱っこをせがむように。
満足するとすぐに下りて、しばらくするとまた抱っこを催促……というのを繰り返しているそうですが、飼い主のNさんはそんな時間を幸せに感じているようです。
満足するとすぐに下りて、しばらくするとまた抱っこを催促……というのを繰り返しているそうですが、飼い主のNさんはそんな時間を幸せに感じているようです。
先生からの解説
若い頃に警戒して苦手だったことも、年齢を重ねて経験を繰り返すことで“未知のこと”ではなくなります。「抵抗しても無駄」だと学習し、諦めて受け入れるケースもありますが、そうではなく、よろこんで受け入れられるようにしてあげたいですよね。
苦手なことをできたらごほうびを与えるなどして、いいことを結び付けられるように若いうちから習慣づけて苦手意識を払しょくしましょう。
苦手なことをできたらごほうびを与えるなどして、いいことを結び付けられるように若いうちから習慣づけて苦手意識を払しょくしましょう。
飼い主さんの生活リズムに合わせてくれるようになった
飼い主さんからの体験談
1才頃にTさんのお宅に迎えられたティガーくんですが、しばらくは夜中に鳴いたり、深夜に走り回ったりしていたそうです。しかし、7才になった現在は、Tさんと同じ時間に寝るようになり、夜は静かに。
最近も走り回ることはあるようですが、Tさんが帰宅したときや朝起きた時間がおおいそうです。
最近も走り回ることはあるようですが、Tさんが帰宅したときや朝起きた時間がおおいそうです。
先生からの解説
猫は薄明薄暮性(明け方や夕方など薄暗い時間帯に活動的になること)のため、早朝に狩りのスイッチが入りやすいなど猫本来の生活リズムを持っています。
しかし、人と長く暮らしていると、人の生活リズムに合わせている方が効率よく食事をもらえたり、遊んでもらえたりすることがわかり、猫が行動を変えることも。
飼い主さんにとっても、暮らしやすいと感じるケースが多いのではないでしょうか。
しかし、人と長く暮らしていると、人の生活リズムに合わせている方が効率よく食事をもらえたり、遊んでもらえたりすることがわかり、猫が行動を変えることも。
飼い主さんにとっても、暮らしやすいと感じるケースが多いのではないでしょうか。
飼い主さんにとっての「うれしい変化」は、愛猫にとってもポジティブなことなのか考えることも大切です。
変化を「年を重ねたから」と思いこむのではなく、「異変」がないかも注意して見守りましょう。
変化を「年を重ねたから」と思いこむのではなく、「異変」がないかも注意して見守りましょう。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2024年9月号『一緒に過ごす時間のなかで飼い主さんが実感!年を重ねて愛猫にうれしい変化がありました。』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
参考/「ねこのきもち」2024年9月号『一緒に過ごす時間のなかで飼い主さんが実感!年を重ねて愛猫にうれしい変化がありました。』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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