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<PR>【獣医師が解説】ご存じですか?「愛猫目線」をもつことが、一生のしあわせにつながります

「猫は手がかからない」「室内で暮らしているから快適」——そんなふうに思っていませんか? しかし、それは飼い主さん目線の大きな誤解です。室内飼いだからこそ、猫は飼い主さんの工夫がなければ退屈やストレスを感じやすくなります。大事なのは「愛猫目線」をもつことです。

特に、子猫期の経験がその後の暮らしに与える影響は絶大。この時期にどんな環境を整え、どんな体験をさせるかが、将来の健康や行動にも大きくかかわります。

そこで今回は、もみの木動物病院の副院長・村田香織先生に、「愛猫目線」に立った暮らし方のポイントを伺いました。「しあわせな猫を増やす」ために、飼い主さんができることを一緒に考えていきましょう。
子猫を迎えた飼い主さんへ
すべてが愛おしくて、「このコがずっと幸せでいられるように守ってあげたい」と思いますよね。猫にとってのしあわせは、安全に暮らせることだけではなく、「猫らしく生きること」です。猫の目線で考え、猫が本当に求める環境や経験を与えてあげることで、毎日をより豊かでもっとしあわせなものにしてあげることができます。これから始まる長い時間を、愛猫がのびのびとしあわせに過ごせるように、子猫のうちから大切に育んでいきましょう。
もみの木動物病院 村田 香織先生より

何よりもまず意識したい「愛猫目線」

猫にとって理想的なのは、「ニーズを満たした環境」「適度な刺激」が両立している暮らしです。しかし、多くの室内飼いの猫は、後者が足りず「安全だけれど刺激が少ない生活」になりがちです。その結果、ちょっとした出来事でもストレスを感じたり、パニックを起こしてしまうことがあります。

どれだけ穏やかに過ごそうと思っても、猫が人と暮らすうえで環境の変化はいつか訪れます。健康診断やワクチン接種などで必ず通院する機会はありますし、飼い主さんのライフステージが変われば、新しい家族が増えたり、多頭飼育を始めたり、来客が増えたりすることもあるでしょう。ですから、愛猫が過ごしやすい環境を整えるのはもちろんのこと、変化に適応できる力を育んであげることも大切です。

まずは、猫のニーズを満たしてあげよう!

愛猫が過ごしやすい暮らしを実現するためには、猫の特性を知っておくことが大切です。バランスのよい食事や新鮮な水を与えるのは基本的なこととして、それ以外に「環境づくり」も意識しておきましょう。

猫は上下運動が大好き!
猫タワーなどを活用し、いつでも高い場所に上ったり下りたりできる環境を用意しましょう。運動不足の解消だけでなく、ストレス発散にもつながります。

静かに過ごしたい時がある!
特に多頭飼育や来客の多い家庭では、安心できる隠れ場所が必要です。愛猫がひとりでリラックスできる専用の居場所を用意してあげましょう。

時には外の刺激や新鮮な空気を感じたい!
外の世界に興味を持ち、適度な刺激を受けることも室内飼いの猫には重要です。安全対策を施した窓辺をつくることで、外の景色や風を感じさせてあげることができます。

適度な刺激も取り入れよう!

室内で育つ猫は、外の世界に触れる機会が限られています。また猫は本来、自由を求める動物ですが、室内飼いではその自由が制限されてしまいます。だからこそ、飼い主さんが意識して「刺激」を取り入れ、猫がしあわせに暮らせる環境をつくることが大切です。

社会化の機会をつくりましょう
家の外の音や人に慣れさせることで、身の回りの変化への耐性を養うことができます。

狩猟本能を満たしましょう
猫は本能的に獲物を追いかけることで満足感を得ます。飼い主さんがおもちゃを動かして追いかけさせるなどの遊びを取り入れ、適度な運動とストレス解消につなげましょう。

フードの与え方にも工夫を
知育玩具の中にフードを隠すなどすれば、食事の時間を「遊び」の時間に変えることができます。自分でフードを取り出す過程を経験させることで、頭を使った刺激を得られます。

「愛猫目線」をもった接し方は、とくに子猫期が大事

「いつか」ではなく「今」、一生のしあわせにつながる経験を

猫の場合、成長してから新しいことに慣れさせようとしても非常に難しくなります。重要なのは『子猫期』で、子猫の間にどれだけ豊かな環境を与え、良い経験をするかが、この先の一生に大きな影響を与えます。そこで、子猫のうちに意識して経験させてあげたいことをご紹介します。
1. 外へ出かける経験をする
キャリーケースに慣れさせたのち、外出を経験させましょう。キャリーの中にいれば安全で、怖いことは起きないと学習できれば、外出を怖がらなくなります。

2. さまざまな音や環境にふれさせる
安全なキャリーの中で車の音や工事の音などを聞く経験をすることで物音にも過敏に反応しなくなります。

3. 家族以外の人や動物とふれあう
キャリー越しに知らない人からおやつをもらったり、他の動物を観察する機会を持つことで警戒心を和らげます。

4. 遊びで体をよく動かす
おもちゃを追いかけるような、狩猟本能を刺激し体を動かす遊びをたくさんしてあげましょう。小さいうちに遊んでおかないと、大きくなってからでは遊べないコになる場合があります。日頃から体を動かす習慣をつけておきましょう。

5. お手入れに慣れさせる
爪切りやブラッシングなど、嫌がらない範囲で少しずつ取り組んでおきましょう。

6. 動物病院を安心できる場所にする
病気ではない時に動物病院を経験し、「嫌なことは起きなかった」「楽しかった」と記憶させましょう。こねこ教室やおやつ外来を行っている動物病院もあります。

7. 投薬の練習をする
おやつを口元にもっていき口を開けさせる練習や、シリンジで少量の水を飲ませる練習をしておくと、いざという時に薬を飲ませやすくなります。
これらを子猫期から自然に受け入れられるようにしておくことがとても大切です。ただし、過度な刺激は逆効果になるため、無理をせず、愛猫のペースに合わせて取り組みましょう。また成猫になった後も、子猫期に経験したことを定期的に続けることで、新しい環境への適応力を維持することができます。

猫のしあわせを支える「5つの領域」

最近では、猫を含む動物のしあわせについて「5つの領域」という考え方が注目されています。これは動物福祉の観点から、以下の5つの要素が満たされることが、猫の幸福につながるというものです。

1. 良好な栄養
2. 快適な環境
3. 良好な健康とフィットネス
4. 積極的な行動(探索・交流・遊びなど)
5. よい精神状態


今回お伝えした内容も、まさにこの「5つの領域」と深くかかわっています。「うちのコがどれだけしあわせに暮らせるか」は、日々の積み重ね次第です。愛猫にとって何がしあわせかを考えながら、よりよい環境と経験を育んであげましょう。
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監修/もみの木動物病院 村田香織 先生
提供/ロイヤルカナン ジャポン合同会社
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