【体験談】抱っこする人で猫の反応は変わる？獣医師が理由を解説

愛猫を抱っこしたとき、自分とほかの家族では反応が違うと感じたことはありませんか？

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、抱っこの反応が違う猫に関するアンケートを実施。今回はその調査結果をご紹介するとともに、抱っこしたときの猫の反応が人によって違う理由などを、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に伺いました。

愛猫を抱っこしたとき、自分とほかの家族で反応は違う？

抱っこしたときの愛猫の反応は家族で違う？ — ※2025年7月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査（回答者数 192人）

飼い主さんに「愛猫を抱っこしたとき、自分とほかの家族では反応や様子が異なりますか？」とお聞きしたところ、約6割の飼い主さんが「はい」と回答する結果になりました。

そこで「はい」と回答した飼い主さんに、愛猫の反応がどのように違うのかなど具体的なエピソードを伺うと、次のような回答が寄せられたので一部をご紹介します。

【体験談】自分が抱っこしたときと、ほかの家族が抱っこしたとき愛猫の反応はどう違う？

「基本抱っこ好きじゃないので、私以外の人が抱っこしてもすぐ降りちゃう」

「私が抱くと体を寄せておとなしくしているが、ほかの家族だと嫌がってもがいたり、不満そうな声を出したりしている。人を見ているのもあるけど、抱っこするタイミングが悪い気がする」

「家族は私と夫ですが、夫ですと表情が緊張しています。きっと無理矢理抱っこして、しつこいんだと思います」

「そもそも抱っこさせてくれるのが私だけ。ほかの家族はお触りすらたまにしかさせないです」

「自分が抱っこするとグルグルいうけど、同居人が抱っこすると悲鳴をあげて逃げる

「私のときは完全に力を抜いている。ほかの家族のときはいつでも逃げられるように力が入っているそうです」

「夫のひざの上には長い時間のっているけれど、私のひざの上ではすぐにおりて逃げていく。夫のほうが広くて居心地がよいのだと思われます」

「体格が大きいコだからか、私の抱っこからはすぐ降りようとしますが、夫の抱っこのほうは安定感があるせいかしばらくじっと抱っこされています」

「母親に対しては抱っこを要求するが、私に対しては嫌そうな顔をして鳴き後ろ足で蹴ろうと抵抗する」

「もともと抱っこは好きではないのですが、私が抱くときより息子が抱くときのほうが、我慢して少し長く抱かせてくれるようです」

「娘が抱っこしてもじーっとしているのに、私が抱くとうなり声をあげる」

【獣医師解説】抱っこしたとき、猫の反応が人によって違うのはなぜ？

ここからは、抱っこしたときの猫の反応の違いについて、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を伺います。

――抱っこしたときの愛猫の反応や様子が、家族それぞれで違うのはなぜなのでしょうか？

山口先生：
「相手への信頼度が関わっているのではないでしょうか」

――抱っこしたとき愛猫に嫌がられないためには、どのようなことを心がければいいですか？

山口先生：
「一般的に猫は抱っこが好きではないため、よほど相手に対する信頼がない限り難しいと考えましょう。そのうえで、まずは日ごろ猫へ行っている行動が、猫にとって好ましいものなのか見直してみてください。すでに、抱っこしようとすると嫌がられる場合は、まずは抱っこしようとせず、猫との関り方を見直しましょう」

リラックスして身をゆだねたり、うれしそうにのどを鳴らしたり、もがいて抵抗したり……。抱っこしたときの反応は、猫によっても抱っこする人によってもかなりの違いがあるようですね。あなたが抱っこしたとき、愛猫はどのような反応を見せますか？

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・山口みき先生）
取材・文／宮下早希
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年8月時点の情報です。