猫は狩りに全力が出せるよう、ふだんはだらだらして体力を温存する動物。とくに冬は、体温を維持するのにエネルギーを消費するため、ほかの季節に比べると“だらだら時間”は延びる傾向にあるでしょう。
今回は、そんな冬にだらだらしている猫にまつわるトリビアを、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。
トリビア(1)日照時間が短い冬は眠くなる
日照時間が短い期間は、猫も睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が増加します。室内で暮らす猫でも、このホルモンバランスの変化は起こるため、眠気やだるさが誘発されて活動性が下がり、だらだら・ウトウトする時間が増えると考えられます。
トリビア(2)窓から入るお日様は天然の暖房機器
猫にとってお日様は、体内機能を正しく働かせる手助けをしてくれる存在。そのうえ冷えた体をポカポカと温めてくれるので、“天然の暖房機器”ともいえるでしょう。
日光を浴びて気持ちがいいと猫の体は伸び、おなかにも日を当てて温めようとゴロンゴロンと寝返りをします。そんなだらだらポーズも、飼い主さんにはたまらないものですよね。
トリビア(3)コタツの中で猫は丸くならない
童謡『ゆき』の「猫はコタツで丸くなる」という歌詞から、コタツの中で丸くなる猫を連想する人もいるでしょう。しかし、コタツ布団の中の熱がこもる環境下では、長く伸びるポーズをとることが多いもの。その意味では、この歌詞は猫がコタツの上にいる様子を歌っているのかもしれませんね。
※猫がコタツにいるときは、熱がこもりすぎないようにコタツ布団をめくって隙間をあけましょう。また、留守番時は電源を切るようにしてください。
トリビア(4)冬の“ヘソ天”は夏に比べて控えめ
おなかを出した“ヘソ天”は夏の風物詩と思いきや、冬でも“ヘソ天”でリラックスする猫もいます。ただ、後ろ足を大きく広げて冷たい家具などに肉球をつける夏のポーズに比べて、冬の“ヘソ天”はおなかの出具合が控えめになるでしょう。
なお、“ヘソ天”はおなかを出して熱を放出して体温を下げるポーズなので、冬にだびたび見られたら室温が高い可能性も考えられます。
トリビア(5)人にくっつくのは暖を求めているから
寒い季節になると、猫は飼い主さんのひざの上にのったり、布団の中に入ってきたりします。その行動から「冬になるとうちのコは甘えん坊になる」と思いがちですが、猫は暖を求めて人の体温を利用しているところがあります。
とはいえ、苦手な人にくっつくことはありえませんから、ぜひ受け入れてあげましょう。
暖かい室内でだらだらする冬の猫に癒やされる飼い主さんも多いはず。みなさんの愛猫はどのようにだらだらしていますか?
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2026年1月号『「寝正月」に癒やされちゃいましょ♡ だらだら冬猫日和』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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