猫と暮らす
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約8割の猫が“毎日同じ行動”をしていた⁉ 【調査】愛猫はルーティンがある? 行動の理由を獣医師が解説
この記事では、その調査結果をご紹介するとともに、猫が毎日同じ行動をする理由や注意点などについて、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に伺います。
愛猫には毎日やる、独自のルーティンはある?
そこで、「はい」と回答した飼い主さんに、愛猫にはどのようなルーティンがあるのか具体的なエピソードを伺いました。寄せられた回答の一部をご紹介します。
【体験談】愛猫にはどのようなルーティンがある?
- 「朝起きたらゴハンの催促に飼い主を起こす、ゴハン、ニャルソック(ルート決まっています)、おやつ、お昼寝……。できれば朝起こしてくれる時間をもう少し遅くしてくれるとありがたいなぁ……」
- 「毎朝5時前に起こしにくる。目覚まし時計は頭突きです」
- 「外出から帰ると必ず玄関まで出迎えて体をすりつけてきます。そのあとはお尻トントンやスリスリなどを15分くらいねだってきます」
- 「主人が帰ってくると玄関に迎えに行き、そして必ずウンチをします(笑)私のときはしません」
- 「娘が帰ると冷蔵庫の前に行き、おやつを出してもらうのを待っている」
- 「同じ時間にキャットタワーに登って、おしりポンポンを要求します」
- 「夜私が寝る前に、横になるとおなかの上にきて、指を吸いながらふみふみをします。また、早朝4時くらいにも(おそらくおなかが空いて)同様のことをします」
- 「夕食後は別の部屋に移動し、猫じゃらしで私と遊ぶことが今のルーティンです。食後、洗い物をするのを待っていてくれます」
- 「ほぼ毎夜、横になっている人の足に抱きつきます。しばらくすると離れて自分の猫ベッドに行きます。抱きつく人は私限定のようです」
- 「毎日、同じ時間に同じ場所で同居猫にケンカをしかける。なぜなのかは謎です……」
- 「食後、決まった場所で休む(夏と冬では場所が変わる)」
【獣医師解説】猫が毎日同じ行動や決まった行動をする理由とは
――猫が毎日同じ行動や決まった行動をするのは、どのような理由や心理からなのでしょうか?
白山先生:
「自分のテリトリーのパトロールや決まった時間の食事、決まった場所でのお昼寝など、猫が毎日同じ行動や決まった行動をするのは、野生時代の猫の習性の名残であることと、それぞれの生活のなかで安心できる場所や相手が決まっている、という理由が考えられます。テリトリーのパトロールなどは、やらないとなんだか落ち着かないという心理もあるのでしょう。
また、猫はもともと『薄明薄暮性』の動物のため、明け方と夕暮れに活発になるという習性も関係しているかと思います」
――猫が毎日やるルーティンについて、飼い主さんが気をつけることなどがあれば教えてください。
白山先生:
「食事や遊びの催促にそのまま応じていると、飼い主さんの生活リズムと合わなくなってくる場合があります。早朝に対応することが難しい場合は、猫が催促してきても無視をするか、猫が飼い主さんの寝ているところに近づけないようにするなどの工夫をしましょう。
また、猫のルーティンは一度習慣化すると、やめさせるのが難しくなる場合が多いです。猫が決まった場所でそそうや爪とぎなど困ったことをするようになった場合は、ルーティン化する前にその場所を猫が使えないようにするなど、早めに対策するようにしましょう」
取材・文/宮下早希
※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年10月時点の情報です。
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