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なぜ私たちは猫といるとこんなに幸せなの?ふれあいがもたらす幸福の理由

どうして、猫とふれあうと幸せを感じるのでしょうか? 何ともいえないその感情。科学的に分析すると、人があるものに接したときの感情に似ていることがわかってきました。
猫とふれあったときに感じる感情の正体と人の体に起こる変化について、近年の研究結果を帝京科学大学助教の永澤巧先生に教えてもらいます。

ふれあいでオキシトシンが分泌!母性愛に似た感情を感じている

飼い主さんに甘えるまといちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
オキシトシンは脳下垂体から分泌されるホルモンで、母子間の親和的関係を深める働きをすることから、“幸せホルモン”“愛情ホルモン”などと呼ばれています。このホルモンの働きによって「愛しさ」「慈しみ」「信頼」の気持ちが高まり、互いに引き付けられ、絆が深まっていくのです。

こうした絆の形成は、人と猫の間でも起こることがわかっていて、とくに身体的なふれあいをするときに、両者のオキシトシンが分泌されるという研究結果も。猫と交流するときの愛しくて幸せな気持ちは、母親が赤ちゃんに対して感じる気持ちに近いのかもしれません。

オキシトシンの分泌がストレス緩和にも影響を!

飼い主さんになでられるブランちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
オキシトシンは分娩時に子宮を収縮させ、産後に母乳の分泌を促す働きをすることから、1900年代初めに出産や授乳にかかわる物質として発見されました。その後のさまざまな研究により、オキシトシンには前述した絆を形成するほか、ストレスに対する緩衝作用があることがわかってきたのです。

生きていくうえでストレスはつきものですが、猫とふれあうことでストレスが和らぐようです。

人の健康にも影響を?近年の研究からわかったこと

アメリカンショートヘアのペイくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
近年の研究結果から、猫が人の健康によい影響を与えていることもわかってきました。いくつか紹介します。

猫を飼っている人は気分が安定しやすい傾向がある

オランダ・オープン大学心理学部の研究で、ペットが日常生活で人の心に与える効果を調査しました。猫または犬を飼う55名を対象に、5日連続で、1日10回の任意の測定時点に「ペットが同席しているか」「ペットとの交流の程度」「そのときの感情」を調べるもの。

分析の結果、ペットがそばにいる時間帯はネガティブな感情が相対的に少なく、ペットと遊ぶなど積極的に交流しているときほどポジティブな感情が高まるということがわかりました。猫は人の情緒的な健康にも影響を与えているようです。

高齢者の認知機能低下を抑える?

アメリカ・テキサス大学健康科学センターが実施した在宅高齢者を対象とした研究によると、「ペットと暮らす人」と「ペットのいない人」を比較したときに、前者の方が実行機能(目標設定や計画立案を担う高次認知機能)が高いということがわかりました。

全対象者の平均年齢は75歳で、ペットの内訳は犬56%、猫25%、犬猫両方15%など。猫と犬の飼い主さんどちらにも、ペットへの愛着が高い人ほど実行機能も高いという結果がでました。猫の存在が、実行機能の老化を抑止しているかもしれません。

高齢者の心臓疾患による死亡リスクが低い

アメリカ・ミネソタ大学の脳卒中研究所によると、猫の飼育がストレスや血圧の低下と関係していて、心血管疾患のリスクを下げる可能性があるという研究結果があります。

これはアメリカにおける20年間の健康追跡調査を分析したもの。被験者4435人のうち猫を飼ったことがある人(2435人)は、生涯を通じて猫を飼ったことがない人と比較すると、心筋梗塞などの心血管疾患の死亡リスクが低いということがわかりました。
猫の存在が、病気の予防に一役買っているのかもしれません。
猫とふれあうことで、人は心と体の健康を得ていることがわかりました。自然と感じる幸せな気持ちは、科学的にも存在することが実証されているようです。
お話を伺った先生/永澤巧先生(帝京科学大学助教)
参考/「ねこのきもち」2026年2月号『科学的な研究結果から、考えてみました。なぜ私たちは、猫といるとこんなにも幸せなのか?』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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