愛猫と心を通わせ合う、日々のスキンシップ。信頼関係を築くことはもちろんですが、スキンシップのなかで愛猫の健康状態を把握することも大切です。
そこで今回は、スキンシップの延長で週に1度または月に1度を目安に行いたい、健康チェックの方法やチェックポイントについて、獣医師の小林清佳先生に教えていただきました。
【週に1度】毛並みに逆らって全身をなでる
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
毛を逆立てるように、腰から肩の方向になでましょう。毛の上から触るだけではわからない、地肌のちょっとした異変にも気付きやすくなります。
毛が薄い、脱毛している
ストレスによる過剰な毛づくろや、皮膚炎で脱毛している可能性、栄養状態が悪くなって毛が薄くなっているおそれがあります。
いつもよりフケが目立つ
少量であれば正常な生理現象ですが、急にフケが増えた場合は、皮膚の異常や代謝以上の可能性も。
皮膚が赤い
【週に1度】耳を指で挟む
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
左右の耳を指で挟んで、温度や感触をチェックしましょう。
いつもより熱い
猫の耳はひんやりしていることが多いもの。いつもより熱い場合は発熱している可能性があります。
左右の耳の形や厚みが違う
耳の血管が破れて内出血を起こす「耳血腫」や、腫瘍の可能性があります。
【週に1度】背骨の左右を軽く触る
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
左右を比較しながら、手のひらで猫の体を包むようにして触りましょう。脇や脇腹付近にも触れ、背骨を親指でやさしく押しながら、肩からお尻へと手を動かして。
左右が非対称
腎臓などの臓器や肋骨・背骨の以上、筋肉の以上などの可能性が。
やせてきている
太っている
いつもより嫌がる
【月に1度】おっぱいを軽くつまむ
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
片方ずつ、おっぱいのつけ根の皮膚を軽くつまみます。乳腺はあまり頻繁に刺激するとよくないので、月に1度程度を目安に行いましょう。
しこりを感じる
乳腺腫瘍の可能性あり。避妊手術をしていないメス猫のリスクが高いほか、ごくまれにオス猫が発症することも。
【月に1度】歯肉に触れる
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
指で口角を軽く上げて、もう片方の指先で歯肉に軽く触ります。嫌がる場合は、口角をやさしく揉むことから少しずつ慣れさせていきましょう。
いつもより嫌がる
触れられていつもより嫌がるのは、歯肉が炎症を起こして歯肉炎にかかっている可能性があります。
いつもより乾いている
健康的な猫の歯肉は湿っているので、いつもより乾いていたら脱水症状の可能性があります。
タッチ自体が猫のストレスにならないよう、頻度を守って健康チェックを。異変に気付いたら、早めに受診してくださいね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考・写真/「ねこのきもち」2026年2月号『猫の日記念1 日々「見て」「触れて」こそ気付ける異変もあるから。愛猫の健康長寿TOUCH&WATCH』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性がない場合もあります。