「愛猫によく話しかけられる」と感じる飼い主は約9割　「飼い主に話しかける」状況とは｜獣医師解説

日頃から愛猫によく話しかけているという飼い主さんは多いでしょう。では逆に、「愛猫に話しかけられる」ことはありますか？

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん398名に「愛猫によく話しかけられるかどうか」をアンケート調査しました。

【調査】飼い主さんの約9割が、愛猫によく話しかけられると判明

ねこのきもちWEB MAGAZINE　「猫あるある」に関するアンケートvol.01　398件の回答

今回の調査では、飼い主さんの約9割が愛猫によく話しかけられているという結果になりました。

そこで飼い主さんたちには、「愛猫がどんなシーンで、どんな鳴き声で話しかけてくるか」、また「そのときの猫の鳴き方を『人間の言葉』に例えると、どんな言葉で、どんな気持ちで話しかけてきていると感じるか」について、お話を聞きました。

「かまってよ〜！」

「かまってもらいたい！」などという気持ちのときに、飼い主さんに話しかけるコがいるようです。

「洗面所で支度をしていて出てくると、『うにゃうにゃ』言いながらゴロンゴロンしています。『出かける前にかまってよ〜』という感じだと思います」

「猫が2匹いて、遊び好きなほうがもう1匹の猫にかまってもらえないとやって来る。高めの声で『ニャーン』と鳴く。『かまって！』って言ってるような気がする」

「携帯を見ていたりすると、周りをウロウロして前足でちょいちょい、『にゃー』と鳴きます。『遊んで〜』という感じかと思います」

「『かまってええええええええ！』みたいな感じに、『うにゃぁぁぁぁぁ！』としっぽを震わせながら鳴く」

「背中を向けて作業をしているときに、背後から『ねぇ〜』って感じで、甘えて話しかけてきます」

「旦那さんと立ち話をしていてかまってあげないと、2人の間に割り込んで見上げて、最初は小さな声で『ねー』みたいな感じで語りかけてきて。それでも無視して話していると、『ここにいるんだけど！　かまってよー！！』と言わんばかりに、大声で鳴きます。その姿が可愛くて、わざと無視するときもあります（ゴメンね）」

「部屋から出たとき、高い声で何度も鳴きます。『どこいくんじゃ、はよもどらんかい』と言っているように感じます……」

「テレワーク中パソコンに向かっていると、そばに来て『うにゅーん（なにやってるの？）』と話しかけてきます。思わず仕事の手を止めて、『どしたの〜♡』と、デレデレになっちゃいます」

「ごはんー」

お腹が空いたときに、「ごはんー！」と話しかけるコも多いみたい？

「ごはんを食べたいときに、『なーーーーー』と長く鳴いて、『早くくれよー』と言っているみたい」

「『ごはんまだ？』って訴えるときに、『にゃにゃにゃ？』と短く鳴きます」

「ごはん前に、『ごはんー』と言うように鳴きます。『まだ』と諭すと、一周してきてまた『ごはんー』と催促します。『もうお腹空いたよ、ごはんにしてよ』と言ってきていると感じます」

「カリカリマシーンを使っていますが、設定時刻まで待てないときに体はマシーンに向かい、首だけ振り向いて可愛いおねだり声で私に訴えてきます。人語に例えると、『カリカリ出てこないの。まだ？』って感じです」

「お留守番のご褒美にちゅ〜るが欲しいとき。ニャではなくて、ちゅ〜る専用の鳴き方。その声でほかの猫もトコトコやってきます」

「蛇口から水を飲みたいとき、目を見てニャーンと鳴いてくる。『お水飲みたい！！』と言ってる」

「あれやってよー」

「あれやってー！」「これやってー！」と言うかのように、飼い主さんに話しかけるコもいるようです。

「ベランダに出たいときに、窓の近くに行ってこっちを見ながら『にゃーん』と数回高い声で鳴く。たぶん、『外に出たいよー。開けてよー』と言ってると思う」

「帰宅時は、大声で何度も『おそいよ〜〜。なんで家にいないんだよ〜〜』と文句を言っているよう。トイレのあとはちょっと大きめな声で、『トイレ終わったよ！　掃除してよ！』と言っているように思う。暇なときは、小声で何度も飼い主の顔を見ながら鳴き、『こっちを見てよ！　遊ぼうよ！』と遊びに誘っている。休日に私が寝ているときは、『起きて遊ぼうよ！』と何度も大声で鳴き、顔を手で“てしてし”してくる」

「ドアの前で、ドアとこっちを交互に見ながら最初はおとなしく鳴きますが、気づかないふりをしてると少しずつ声が大きくなります。『開けてほしいなぁ→開けてよぉ→開けなさいよ→開けて！』って感じです」

「帰宅時の『ただいま〜』に対して、短めのニャ♡　『おかえり♡　ナデナデして♡』」

「声のないニャアで『腰ポンしろ』とせがまれます。無視してると、小さな声でニャアと催促が入ります」

【獣医師解説】飼い主さんに話しかけるように鳴く猫の特徴、飼い主さんに話しかける状況とは？

飼い主さんに話しかけるようによく鳴く猫がいるようですが、猫のこの様子からはどのようなことがわかるのでしょうか。

ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

岡本先生：
「猫が飼い主さんに話しかけるように鳴くシーンというのは、次のようなシーンで見られることが多いでしょう。

・飼い主さんが何かに集中していて、気を引きたいとき
・『かまってほしい』『遊んでほしい』『なでてほしい』『ごはんが欲しい』などの要求があるとき
・飼い主さんの帰宅で嬉しい気持ちになったとき

このような行動を見せる猫は、鳴くことでアピールしたり要求を伝えたりするのが好きで、それが上手なコに多いと思います」

愛猫がよく鳴くとき、飼い主さんはどのように接するとよい？

岡本先生：
「愛猫が話しかけるようによく鳴く場合ですが、愛猫の要望に応えられる状況のときは応えてあげると、愛猫も喜ぶと思います。

ただし、毎回要求に応えてしまうと要求鳴きがエスカレートしてしまう可能性もありますので、我慢が必要なときはお断りをするのも必要です」

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・岡本りさ先生）
『ねこのきもちWEB MAGAZINEアンケート　「猫あるある」に関するアンケートvol.01』
※アンケートコメントは飼い主さんが感じる愛猫に関するもので、個人の感想です。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文／雨宮カイ